2009年10月5日月曜日

残り2日。

もう残り時間もわずか。思い切り観光客気分で大英美術館に行ってきました。



今回、日本の土偶特集をやっていたんですが、縄文初期から後期まで土偶がどのように変化したのかが実にわかりやすく展示されていて、すごく面白かったです。土偶が現代日本に与えた影響ということで、諸星大二郎の「暗黒神話」まで展示されているというすさまじい徹底っぷり。(話はズレるけど、「風の谷のナウシカ」の作画はそもそも諸星大二郎がやるはずだったという噂は、本当なんだろうか)

美術館のスタッフが、日本の文化や歴史を30分くらいで簡単にレクチャーしてくれる企画があったんですが、オランダが日本にもたらした影響について語っていたところ、その場にいたポルトガル人のおばっちゃんが「銃を日本に伝えたのはポルトガルよ!」と激怒していたのには笑いました。

いろいろな土偶や美術品が展示されていた中でいちばん印象的だったのは、縄文時代につくられたというブローチ。粘土でつくられた簡単なものなんですが、真ん中に赤ちゃんの足型が押してあるんです。今よりずっと乳児死亡率が高かった当時、子どもの思い出を大切にとっておくために作られたんでしょう。縄文時代なんて大昔過ぎて想像もつかないけど、これを見た瞬間、急に身近に感じられました。

司馬遼太郎がどこかで「人間の泣くことと笑うことはいつの世も変わらない」と書いていましたが、どんなに時代や人種が違っても共感できることって、意外とあるはずです。僕も日本人コピーライターとして、言葉を言い訳にしないで世界と仕事をしていきたいと感じました、

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