2009年8月31日月曜日

ノッティングヒル・カーニバル。

ノッティングヒルカーニバルを冷やかしがてら見物してきました。



ノッティングヒルというと高級住宅街のイメージが強いですが、実はジャマイカなどカリブ海からの移民が多い地域。やはりロンドンに来てからも祭り好きの血が騒ぐようで、1年に1回、このカーニバルが開催されます。大勢の人が集まっていて、なかなかの盛り上がりを見せていました。




こんな感じで、サウンドシステムを積んだバスがパレードをしています。しかし、学生時代読んだレゲェの研究書には「サウンドシステムにはMCが乗っていて、観客を煽りまくる」みたいなことが書いてあったのですが、実際に見てみるとみんなボーッとしたりご飯を食べたりしているだけ・・・(公園とかに置いてあるサウンドシステムには、MCがついていた)。




サウンドシステムの後は、こんな感じで仮装行列が続きます。




超アッパーなダンスホール・レゲェとは対照的に、踊り子さん達の動きは非常にスローかつダウナー。




DJをモチーフにしたゲーム「DJ HERO」が、カーニバルをスポンサードしていました。これはウマい宣伝戦略ですね。ただ、このポスターを見る限り、妖精とか覆面レスラーみたいな人など、DJやダンスミュージックとは全然関係ないモチーフが使われてるのが多少不安ではあります。




屋台の行列にて発見。「師匠 弟子に厳しく嫁には弱い」・・・よく外人が、日本人がヘンテコな英語のTシャツを着てるのを見てバカにしてるけど、あんまりバカにする資格はないような気がします。




交通整理&治安維持(何年か前にケンカで人が死んだことがあったらしい)のために、警察官も大量に出動。




警察官のベルトには、拳銃や手錠のほかに、ペットボトル用のホルダーが!なんか親しみを感じさせます。


「浅草サンバカーニバルのロンドン版」と言っている友達がいましたが、的を射たたとえです。(浅草サンバカーニバルって行ったことないけど、僕の脳内にあるイメージにはガッチリ一致)

僕自身が”レゲェでワッショイ”みたいなキャラじゃないせいか、なんか淡々としたレポートになってしまいました。スイマセン!

残り38日。



この日、仕事後にみんなでパブに行った時のこと。

イギリス人とオーストラリア人の二人が、お互いの国の食文化について、口論になりました。

ご存じのとおりイギリスは食事がマズいので有名な国だし、オーストラリアはオーストラリアで「これがオーストラリア料理だ」みたいな独自の食文化があまりないようです。

オーストラリア人は「オーストラリアのシェフは、独自の食文化がないかわりに、世界中の料理のおいしいとこ取りをしていて、超優秀」みたいな、分かるような分からないような主張をしていました(オーストラリア人シェフが優秀なのは本当らしい)。

イギリスの旗色が悪いので僕が「フィッシュ&チップスはイギリス料理じゃない?」と助け舟を入れると、「フィッシュ&チップスはもともとギリシャ料理じゃん(ワラ)」とオーストラリア人。よくそんなこと知ってるなぁ・・・。

オーストラリアはもともとイギリスの植民地だったせいか、イギリスとは妙なライパル関係にあるらしく、クリケットでもイギリスvsオーストラリアはものすごい盛り上がりを見せています。

ハタから見ていると実に不毛な争いで(笑)、ほほえましい感じがします。

ちなみに、フィッシュ&チップス以外のイギリスの名物料理だと、パイがあります(冒頭の画像はパイを食べたときに出てきた、ちょっとグロい敷物)。いろいろ種類があるんですが、牛肉とキドニー(腎臓)のパイなど、素朴な味わいでなかなかオイシイです。パブの2Fとかで食べられることが多いので、ロンドンに来た際は、ぜひチャレンジしてください。

2009年8月28日金曜日

残り39日。



会社の先輩(Aさん、ありがとうございます!)の紹介でBBHを訪問し、なんと社長のジョン・ヘガティさんにお会いしてきました。

BBHは、イギリスの名門クリエーティブ・エージェンシー。リーバイスなどをクライアントに持ち、数々の名作を世に送り出しています。



これは電通の入社1年目に見て衝撃を受けた作品。いまでも一番好きなCMです。




BBHといえば、やっぱりリーバイス。この変なヌイグルミはflat ericという名前で人気があるらしく、近々新作も作られるそうです。




これは以前も紹介しました。この作品に限らず、イギリスは公共広告のレベルがホント高い。


ジョン・へガティさんは、エルトン・ジョンや俳優イアン・マッケランと同じように、"Sir"の称号を持っています。会う前はガチガチに緊張していたんですが、とても気さくにいろいろな話を聞かせて頂きました。

いちばん上の写真で、へガティさんの後ろに写ってるQ:Aっていう文字は、Question and Answerを意味しているそうです。写真だとちょっとわかりにくいけど、Questionはワクの中に収まってて、Answerはワクから飛び出てます。シャレてるなぁ。

残り40日。

じんましんが治ったと思ったら、今度はものもらいに。

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日本はもうすぐ総選挙ですね。ロンドンでも今朝のニュースで、結構大きく取り上げられてました。

僕も一時帰国した時に期日前投票してきたんですが、今はスゴい便利なんですね。土日の夜8時まで受付していて、特別な手続きもいらないし、これなら投票日に行くより楽なんじゃないかって思います。ひょっとしたら政権交代するかもってことで注目度も高いのか、人も大勢集まってました。

選挙の度に感じるんですが、立候補者のポスターのコピーって変わったのが多いですよね。何年か前に、「朝ご飯をしっかり」みたいなキャッチコピーのポスターの人がいて、PTAかと思いました(トンデモ系じゃなく、メジャーな党からの出馬)。

さて、結果はどうなるか?

2009年8月26日水曜日

残り41日。

昨日のエントリーでふれた映画「KNOWING」の飛行機墜落シーンですが、youtubeに映像がありました。(おそらくオフィシャルなものなのでリンクはっときます。ココです)

1:10あたりから問題のシーンが始まりますが、実際に観てみると、コレは飛行機内でカットされるのは無理ないかも・・・というか、たくさん映画がある中で、よりによってこの映画を機内放送することないのに。

ちなみにfallonの大きいお友達に大人気だった「スタートレック」も機内で観たんですが、こちらの宇宙船墜落シーンは、別にカットされてませんでした。まぁ全編そんなシーンばっかだから、カットしたら作品として成り立たないもんな。

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日本に二週間いて、時差ボケが治った頃にまたロンドンに戻り、再び時差ボケに苦しんでます。おまけに仕事も結構忙しいし、キツいなぁ〜。

眠さと忙しさで、全然内容が無い更新でスイマセン。

2009年8月25日火曜日

残り42日。

どもども。11時間のフライトを経て、無事ロンドンに戻りました。

今回はラッキーにも、座席調整でビジネスクラスに乗せてもらえました。
(数年前、広告を作ったことはあるものの、実際乗るのはこれが初めて)。

比べると、やっぱりイイですねぇ〜。

ボタンひとつてトランスフォーマーのごとく変形するシート。
豪華な料理&ワイン。
ヘッドフォンはノイズキャンセリング機能付き。

空港では飲み食いタダのラウンジが利用できるし、もう至れり尽くせりです。

話はちとズレますが、機内で「KNOWING」って映画を観たら(この監督の映画は「ダークシティ」が好き)、作品の目玉だと聞いていた飛行機の墜落シーンが全部カットされていたのに驚きました。

墜落寸前の飛行機のカットのあと場面が急に暗転すると、いきなりボロボロのニコラスケイジが出てきて「いやー参ったよ。飛行機が墜落して・・・」とか言っていて、なんか昔のコントみたいです(苦笑)。気持ちはわかるけど、何とも消化不良な気持ちになりました。


それはともかく、いつか座席調整とかでなくビジネスに乗れるように、仕事をがんばらないと。

2009年8月23日日曜日

お知らせ。

現在、書店に並んでいる「CasaBRUTUS 浦沢直樹読本」に、fallonでの親友トビー&セリーナのインタビューが写真つきで載ってます(僕もちょっとだけ取材に協力)。

機会があれば、是非読んでみてください。

それにしても、日本のマンガ文化の充実っぷりは、あらためてスゴいですね。

イギリスにもおもしろいコミックはたくさんあるけど、ロンドンの結構デカい本屋でもマンガのコーナーってすごく小さかったりするし(有名な専門店はいくつかある)、これだけマンガが庶民に親しまれてる国って、他にないと思います。

2009年8月20日木曜日

名前。

世界陸上、話題になってますねぇ~。

ウサイン・ボルト選手の活躍が日々報道されてますが、陸上競技をあまり知らない僕としては、タイソン・ゲイ選手が気になります。

タイソン・ゲイ。

最近は聞きなれてきたけど、スゴいラストネームです。

ゲイが世界2位!なんて見出しを見ると、何の競技だって感じがします。アメリカのスポーツ界なんてマッチョな世界だろうし、子どものころからラストネームで散々イジめられ、その悔しさをバネにして世界的陸上選手になった・・・のかどうかは知りませんが、いろいろ想像がふくらむ名前ではあります(ボルトってのも、いかにも高速そう)。

少し前、ロンドンの新聞で見てビックリした名前で、John Cowardさんって人がいます。

Coward=臆病。ゲイ以上にヒドいラストネームだけど、新聞に載ったの理由は名前じゃありません。この人、ヒースロー空港に墜落しそうになった飛行機を無事に不時着させ数百人の命を救ったという、Cowardどころかムチャクチャ勇敢なパイロットです。

子どものころからラストネームで散々イジめられ、その悔しさをバネにしてパイロットになった・・・のかどうかは知りませんが、「これでもうお前はCowardじゃなく、Braveだな(笑)」なんてジョークを、100万回は言われたであろうことは間違いありません

僕のロンドンでの友人にも、ラストネームはが日本ではモロに放送禁止用語なヤツがいます(あまりに放送禁止過ぎてちょっとここには書けない)。

よく飲みに行ったりして遊んでるんですが、いまだに指摘できてません。

2009年8月17日月曜日

日本で夏休み中。

どもども、ご無沙汰しています。

一週間ほど前に日本に一時帰国し、夏休みしてます。

それにしても、熱い!!!
ロンドンではなぜか沈静化していたHay fever(花粉症)も再発してしまい、ハァハァいいながら毎日過ごしてます。

今回は日本からの更新なので、日本の話を。

昨日、ガイアの夜明けの再放送で、ニッサンGTRの開発秘話が紹介されていました。

超高性能スポーツカーのGTRですが、その反面、日常生活向きではないのも事実。社内会議で、営業が開発者に向かって「良い車と売れる車は同じだと思いますか?」と食ってかかります。

そこでの開発者の返答が、とても印象的でした。

「普通の車は、この価格で、これだけ装備がついてきて、こんなに燃費がいいですよと説明すれば売れます。でも、”ゴッホのひまわり”を説明されて買う人がいると思いますか?GTRはひまわりと同じなんです。感性で乗る車だということを理解してください」

細部は違っているかもだけど、大筋はこんな感じだったと思います。


広告も、限られた秒数や紙面の中で、説明が息苦しいくらいにテンコ盛りになってしまうことが、よくあります。でも、ゴッホのひまわりじゃなくても、説明されただけで買う商品なんてあんまり無いですよね。

一方的な説明ではなく、感性を動かす広告をつくろうと再確認させてくれた、GTR開発者のコメントでした。


GTR、一度乗ってみたいけど、MTなんて免許取って以来、運転してないしなぁ・・・。

2009年8月8日土曜日

出社80、81日。



以前紹介した、この単刀直入すぎる豚インフル予防ポスターですが・・・









シリーズ化されてました。



いまのロンドンでの豚インフル騒ぎは結構深刻です。直接知っている友達に豚インフル第1号が出たことはココでも書きましたが、その後、さらに二人、友達が感染しちゃいました(みんな、普通の風邪と全然変わらず、たいしたこと無さそうだけど)

さらに、笑えるような笑えないような話ですが、上のポスターに出演しているお兄さんも、感染してしまったそうです。

彼、新聞でインタビューを受けてたんですが「”ティッシュで鼻をかんで、伝染を防ごう”なんて広告に出てたけど、実生活ではティッシュなんて全く使ってなかった。ウィルスを広げまくってたよ」なんてことを、涼しい顔して言ってました・・・おい!


だから、ってワケじゃないんですが、今日の飛行機で、2週間ほど夏休みがてら日本に一時帰国することにしました。下旬にロンドンに戻る予定ですが、それまで、更新頻度が落ちるかもです。

更新をサボるとアクセス数が目に見えて激減するので、ちょっと不安なんですが・・・ポイしないでね♪

ブリストルVSバンクシー、最終回。

(過去ログ: その1。 その2。 その3。 その4。 その5。 その6。



前回までに結構な数の作品をアップしたけど、これでも全体のまだ一部。僕が見つけられなかった作品もたくさんあると思います。まさにバンクシー漬けになった1日でした。


以前も書きましたが、グラフィティの展覧会が市立の美術館ジャックのような形で行われ、それにおばあちゃんや普通の家族連れが大勢やってくるというのは、スゴいことです。イギリスの大衆文化の力強さ・奥の深さを見せつけられた気がします。

お金持ち相手にはものすごい高値で作品を売りつけるバンクシーですが、今回は完全に入場無料。イギリス人らしい反骨精神が感じられて、痛快です。






今回の展示やブリストルの街を見ていて、とあるクリエーターの方が本に書いていた「日常の風景が、すべて企画に見える」という内容のコメントを思い出しました。きっとバンクシーも同じで、何気ない出来事や風景を、「これをどういじれば、おもしろくなるか?」という視点から見ているんだと思います。




よく「いい企画をするには、映画や本、音楽とかにたくさん接すること」みたいな話があります。それももちろん必要だけど、それ以前に、毎日をしっかり観察するというあたり前のことが、いちばん大事なんじゃないでしょうか。慣れない外国暮らしをしていて、毎日が発見の連続なだけに、痛感しています。日本にいた時は、たくさんの企画のヒントを見逃していたような気が・・・反省。




イギリス生活も、もう残り少なくなってしまいました。一日一日、しっかり意識して暮らしいかないとダメですね。


そんなことを気づかせてくれた、バンクシーの展示会でした。報告、おしまい!

2009年8月7日金曜日

出社79日。

ちょっと古いニュースだけど、紙面より。



ジュード・ロウ(ロンドン出身)が、浮気相手か何かとの間に子どもを作った挙げ句、ものすごい額の養育費を払うハメになったって記事なんですが、見出しが「PAY JUDE」。もちろん、ビートルズのあの名曲にかけてるんですが、これはなかなかウマい(笑)。日本の東スポとかの見出しも毎回面白いけど、イギリスの大衆紙も負けてないですねぇ。

ジュード・ロウって、前の奥さんとの間にも3人子どもがいて、これからの全収入の半分を慰謝料として払わなくちゃいけないらしく、お金が全然ないんだそうです。

そんな中、さらに追い打ちをかけられて、自業自得とはいえちょっと気の毒ですね。

2009年8月6日木曜日

ブリトルVSバンクシー その6。

(過去ログ: その1。 その2。 その3。 その4。 その5。

前回の絵画コーナーで、2枚貼り忘れてた写真がありました。






現代美術は、おちょくりがいのあるテーマですね。


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東洋の美術品コーナーに隠されてた、ドラゴンボールとポケモンカード。










ここら辺になってくると、結構体力を消耗していて、ヘロヘロになりながら作品を探す、登山みたいなノリになってました。










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まだまだ、画像が続きまーす。



















最後のは、バンクシー作品でも何でもなく、近所の公園で昼寝してたオバサンです。


次回、感動の最終回!!!

2009年8月5日水曜日

出社78日。



この前、デパートに行った時に見かけた風景。boobs tubeとか言う豊胸クリームの売り場なんですが、巨乳の店員がブラジャー姿で接客してます。

交通事故予防のポスターで事故現場をそのままビジュアルにしたり、イギリスの人のやることはとにかく単刀直入です。

インパクトは凄いけど、実際のクリームの購入層とは、全然違うターゲットにばっか刺さるんじゃないですかね?(オレを含め)

出社77日。

ミスユニバースを「ミスユニバ」と略してる記事が多いけど、ユニバGみたいだから、やめた方がいいと思います。

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日本では、もうあまり話題になってないっぽい豚インフル。
ロンドンでは、今ごろになってみんな大騒ぎしています。

職場でも、殺菌用のジェルがそこかしこに置かれたり「もし感染したら、絶対出社しないように」というメールがスタッフに全送信されたりしました。

そしてついに今日、はじめて直接知ってる友達が感染しちゃいました。一週間は、自宅を出ずに安静にするそうです。(といっても本人はいたって元気そうで、facebookをガンガン更新してるけど)

僕もかからないように、うがい&手洗い励行しまーす。

2009年8月4日火曜日

ブリストルVSバンクシー、その5。

お待たせして大変すいませんでした。バンクシー展示の続きです。
(過去ログ: その1。 その2。 その3。 その4。




今回は、絵画コーナー。一見ふつうの展示なんですが・・・




よく見るとiPodを聴いてます。










これとか、らしさ全開ですよね。カッコいい。




綺麗な風景画に、自動車が。




これも自動車がある風景画だけど、さらにじっくり見てみると。




・・・ホント、芸が細かいです。




このオレンジ色の看板は、ロンドンでそこら中に広告を出してる格安航空会社「Easy Jet」のものです。僕がこの前カンヌに行った時も、ここのフライトを利用しました。




絵を見る女性の絵を見る女性。




これは、Girl at the Windowという作品。真ん中のウィンドウには、"A system error has occured"って書いてあります。ウマい(笑)







上の2つなんかは、一歩間違うとトリックアート美術館の世界だけど、そうならないのはバンクシーのセンスがいいのはもちろん、ホンモノの名画の中に混ざっているっていう企画性に負うところもデカいと思います。

バンクシーもすごいけど、この展示会を実現したブリトル美術館(しかも市立)も本当にすごいです。

画像が大量で、ちょっと重いかもですね。スイマセン。




さらにその6につづく!!!!

出社71日→76日。

ブリストルvsバンクシーの更新が遅れててスイマセン。
あれ、画像の解像度をWEB用に落としたりするのが、結構時間がかかって・・・今夜、更新します。

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このニュースを見てて思い出した話。

トビーとパブに行った時に、「イギリスでは麻薬が逮捕されても、別に会社をクビになったりしない」と聞いて、驚きました(彼はオーストラリア出身なので、オーストラリアでもそうなのかも)。

彼が言うには「会社の中でやったならともかく、自宅とか会社の外で麻薬をやっても、クビにならないよ。そもそも警察が会社に連絡しないと思う」とのこと。ちょっとビックリしました。

一生で何回も転職するイギリスの人にとって、会社=その人のバックグラウンドっていう意識が、結構薄いんでしょうね。ちょっとしたヒラ社員の不祥事でも社長が出てきて謝罪したりする日本とは、だいぶ事情が違うようです。(麻薬で捕まってもそのまんまってのは、ホントにいいのか?って思うけど)

トビーが以前働いてた会社では、ひとりクビになった女性がいて、その人はオフィスのトイレでヘロインを注射してたんだそうです。そりゃ、クビになるよなぁ。

2009年8月1日土曜日

話はズレて。

バンクシー報告は、次回から再開しま〜す。

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イギリスはアフガニスタンに派兵しているので、そのことが結構報道されます。

まだ20とかそこらの、兵士というより子どもにしか見えない戦死者についてのニュースも多く、見てるだけ辛い気持ちになります。

最近よく報道されてるのは、負傷兵への補償金の話題。手足が取れたら何ポンドとか、全盲になったら何ポンドとか、細かいリストが新聞で公開されてました。どこの国の軍隊にもこういう制度があるんだろうけど、取り返しのつかない大怪我が淡々とリスト化されてるのを見ると、やっぱりショックです。イギリスでの生活は楽しいけど、アフガンでのニュースを見るたびに、この国は戦時下なんだなぁと思わされます。日本では味わったことのない感覚です。

バンクシーの展示会や、ふだん目にする広告のレベルの高さなど、日本はイギリスに差をつけられてるなぁと感じることも多いんですが、いま現在、どことも戦争をしてないってだけで、日本はイギリスよりずっといいなと思ってしまいます。

かなり昔、吉田戦車が自衛隊の海外派兵か何かについてインタビューされていて、

「弾が当たったら痛い。まずそこから考えよう」

って言ってたんですが、この一見あたり前のコメントは、すごく本質をついていると思います。(幸いなことに)平和な時代が長く続いてる日本では、結構見落とされがちだけど、政治とか思想的にどちらを向くにしても、そこを出発点にしないとヤバいことになるハズです。



それにしても、なんで吉田戦車がそんな質問されてたのかは、全く覚えてないんですよね(苦笑)。あれは何のインタビューだったんだろう?