2009年7月13日月曜日

出社60日。

前日に観た「グラントリノ」があまりに良かったので、その感想をもう少し。

字幕が無いのが不安だったんですが、実際観てみると細かい部分はともかく、ほぼストーリーは理解できることに驚きました。

これは何故かというと、セリフだけではなく、表情や風景や小道具など、スクリーンに写る全てのものを使ってストーリーテリングをしているからなんですね。たとえば、ある人が飲んでいるものをコーラからビールに変えることで、「ここからは本音で話すよ」ってことを表現してたり。演出ってこういう事なんだなぁ・・・と、字幕無しで観てみて、かえって凄くいい勉強になりました。

逆に、同じように字幕無しで観た「トランスフォーマー・リベンジ」は、画面上ではロボ(と米軍)がひたすら大暴れしていて、ストーリーは全部セリフで説明されていたので、すごく分かりにくかったです(笑:まぁこれはこれで、僕は大好きな映画ですが)。

単純にストーリーを説明するだけなら、セリフやナレーションで済ましちゃえばいいんだろうけど、どれだけ伝えるための工夫をするかっていうことだと思うんですが、広告でも同じことが言えますよね。新入社員の時に受けたクリエーティブの研修で「コピーとは描写ではなく、解決」という話があったのを、思い出しました。

機能性を伝える広告をつくる時など、”いかに効率よく情報を詰め込むか”ということに終始してしまいがちだし、ある程度、経験や技術が蓄積してくると、それも上手になってきます(もちろん、それはそれで必要な能力だけど)。そういう時は、字幕無しで観た「グラントリノ」をお手本に、最後のひと工夫を忘れないようにしたいと思いました。

2 件のコメント:

  1. いいこと言うぜい!
    ちなみに出社60日目ってことは
    もう半分くらいすぎたってこと?

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  2. 言うは易し・・・だからねぇ。実行しないと!

    そうそう、もう折り返し地点だよ。早過ぎ!

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