2009年7月15日水曜日

出社61日目。

僕にとっての先週末から月曜にかけてのハイライトは、某商品のプレゼンではなく、UFC100とK-1 WORLD MAX でした(笑)。

特に楽しみにしていたのが、K-1での魔裟斗対川尻。どちらかと言うと立ち技より総合格闘技が好きな僕は、川尻を応援してたんですが、結構一方的に負けちゃいましたね〜・・・勝てないまでもそこそこ健闘して欲しいと思ってたんですが、想像以上に魔裟斗との実力差がありました。

それにしても、スポーツって残酷です。勝者の影には、絶対に敗者がいる。1対1で戦う格闘技では、余計、その残酷さが浮き彫りになるように思います。(「みんなが勝てたら、ええのにねェ。」という名コピーもありました)


fallonに来て早くも三ヶ月が経っちゃいましたが、その間に感じたのは、広告の世界ではスポーツと違って、勝者とか敗者とかじゃなく、全員が勝てるんじゃないか?ってことです。

以前もふれたように、fallonをはじめ欧米のエージェンシーの一部ではコピーライター/アートディレクターという区別を廃止し、全員シンプルにCREATIVEと呼んでいます。 実際、仕事でも「CMを考えて欲しい」「コピーを書いて欲しい」というオリエンはほとんどなく、「アイディアを考えて」という風に言われます。

もちろん、結果的にアウトプットがCMやポスターになることは多いし、みんなの仕事のスタイルを見ていても「この人はコピーライタータイプで、あの人はアートディレクターだな」みたいなのはあります。それでも、発想の入り口を「アイディア」にすると、ものすごく自由度が広がるんですよね。特に、今まで企画で苦労してた人ほど、やりやすくなると思います(僕自身、グラフィックに比べてCMは苦手だったんですが、この三ヶ月で、以前よりアイディアの幅が広がったような気がしてます。多分!)。

最近のカンヌのフィルムやプリントのグランプリって、誰もが「これだ!」って絶賛するようなものよりは、賛否両論なのが多いですよね。去年のフィルムなんか、ゴリラHALO3の2作品が同時グランプリだったし。これは、広告でやれることの幅が広がって、グランプリというひとつの頂点を決めることが難しくなったからだと思います。また、チタニウムやサイバーといった新しい部門では、表現は割とオーソドックスなものが、企画意図のおもしろさで受賞してたりします。広告の自由度が広がると同時に、それを評価する価値観も広がっている。それって、この世界で幸せになれるクリエーターの数が、どんどん増えてるってことだと思うんです。

・・・って、格闘技の話から、強引に広告の話につなげてスイマセン。ロンドンって、格闘技が全く人気ないんですよねぇ。UFCなんて、新聞に「低所得者向けの暴力ショー」なんて書かれる始末だし。格闘技に関しては、日本の方がはるかに先進国です(苦笑)。

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