2009年10月19日月曜日

まとめ。



日本に戻ってから、早くも10日以上が経ってしまいました。あっというまに日常になじんでしまって、ロンドンで過ごした日々がなんだか夢のようです。






fallonでの仕事も終わったところで、この半年間の成果をここで報告しようと思います。

まず、とあるスナック菓子の来年度のキャンペーンで、僕のアイディアを採用してもらうことができました。多分今ごろ、Vコンをつくってグルインをやってるハズです。この作業を途中で抜けなければいけなかったのが、帰国するにあたって一番の心残りでした。CMのオンエアがイギリス国内のみで、しかも来年の春以降というかなり先の話なので、日本ではあまり見る機会がなさそうなのですが、youtubeとかにアップされればここで紹介できると思います。

もうひとつ、これも更に気の長い話の上に大人の事情で詳細を書けないのですが、2011年に発売されるとある商品のアイディアとして、僕の案がクライアントさんに大変気に入っていただけているそうです。現在、製造ルートとか流通のこととかを調査してるらしく、もし何の問題もなければホントに製品化されるみたいです。みなさん、幸運を祈ってください(笑)。

正直、最初の1,2カ月は仕事についていくだけで一苦労といった感じだったのですが、後半は慣れてきたこともあり、参加したプロジェクトでは大体1,2案はアイディアをプレゼンに出して貰えるようになったのは嬉しかったです。

出発する前、欧米の広告クリエーティブは凄い個人主義&競争社会という話を聞かされていました。実際、そこで働いてみると確かにそれは事実であるものの、想像していたようなギスギスした感じは全くありませんでした。3,4年での転職があたり前というドライな面はあるものの、その分みんな個人のつながりを凄く大切にするし、いいアイディアや仕事に対しては年齢やバックグラウンドに関係なくリスペクトします。これは、とても素晴らしいことだと思います。

僕個人の話になりますが、2年前に30歳という節目っぽい年齢を迎えたこともあり、ここ数年は結構ネガティブな競争意識にとらわれる事も多かったのですが、この半年ですごく解放されることができました。勝者の影に必ず敗者がいるスポーツの世界とは違い、クリエーティブの世界では全員が勝つことが可能だし、媒体や職能によるくくりがどんどん無くなっている今の時代では、その勝ち方もたくさんの種類があるハズです。






せっかくロンドンで働いてきて、向こうに友達もたくさん出来たので、「いい経験をした」で終わったらもったいないと今は思っています。これが終わりではなく何かの始まりであることを願いつつ、このブログは一旦ここで終了するものの、閉鎖はせずに残しておきます。近い将来、また更新するチャンスもあると思うので。

半年もお付き合いいただいて、本当にありがとうございました。予想を超えたアクセス数があり、初めての土地(しかも海外)で働くにあたって、すごい励みになりました。ロンドンと日本で僕をサポートしてくれたすべての人たちにも、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

10月いっぱいは休養する予定ですが、11月からは仕事に復帰する予定です。何かあれば、気軽に連絡ください。


ではでは。




2009/10/19 橋口幸生
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2009年10月8日木曜日

キャドバリー。

おかげさまで6日のお昼に無事帰国しました。あっという間に東京の日常に戻ってしまい、ロンドンでの半年間がなんだか夢のようです。

で、最後の更新をする前に、書き損ねていたこのネタだけ。

fallonの代表的なクライアントのひとつ・キャドバリの最新CMの発表会が、先日社内でありました。当時は一般公開前だったので載せられなかったんですが、もうイギリスでOAされ始めてかなり経つので、その時の様子を書こうと思います。




スクリーンと椅子が用意された地下のオーディトリアムにみんなで集合。




お菓子も用意されていました。当然、すべてキャドバリー商品で、どれもウマい!ビールが用意されることも多いけど、この日はなぜかありませんでした。

では、CM本編をどうぞ。




今回のお題はフェアトレード。商品の原材料の生産者を搾取せず、きちんとした対価を支払おうというアレです。キャドバリーの場合、チョコの原料のカカオを生産しているガーナの人たちと、フェアトレードをしているというメッセージになっています。

んで、このキャンペーンの概要は「Glass and a Half Full Records」というレコード・レーベルをつくり第1弾シングルを発売し、売上をチャリティーに寄付するというものです。つまり上の動画は、CMであると同時にPVにもなっているんです。この仕組みは新しいなぁと思いました。

今までSonyやCadbury、Tate britainなど、どちらかというとトラディショナル(嫌いな言葉だけど便宜的に使用・・・)な広告でいいものをつくってきたfallonが、こういう新しいチャレンジをしている事実は、広告という言葉の定義がどんどん広がっていることの表れだと感じました。実際、半年間仕事をしていて、CMとかポスターとかウェブサイトとかじゃない”仕組み”の提案を求められる機会は、結構多かったです。

キャドバリーの広告は名作ばかりなのでクリエーターは皆やりたがるのですが、僕も最後の一カ月になって担当させてもらえる機会がありました。その内の1案が、いま結構イイ線までいっているそうなので、みなさん幸運を祈ってください(笑)



次回、最終回です。

2009年10月5日月曜日

最終日。

今日の夕方のフライトで帰国。

あれこれちょっと忙しいので、最後の更新は日本に帰ってからにしようと思います。

残り2日。

もう残り時間もわずか。思い切り観光客気分で大英美術館に行ってきました。



今回、日本の土偶特集をやっていたんですが、縄文初期から後期まで土偶がどのように変化したのかが実にわかりやすく展示されていて、すごく面白かったです。土偶が現代日本に与えた影響ということで、諸星大二郎の「暗黒神話」まで展示されているというすさまじい徹底っぷり。(話はズレるけど、「風の谷のナウシカ」の作画はそもそも諸星大二郎がやるはずだったという噂は、本当なんだろうか)

美術館のスタッフが、日本の文化や歴史を30分くらいで簡単にレクチャーしてくれる企画があったんですが、オランダが日本にもたらした影響について語っていたところ、その場にいたポルトガル人のおばっちゃんが「銃を日本に伝えたのはポルトガルよ!」と激怒していたのには笑いました。

いろいろな土偶や美術品が展示されていた中でいちばん印象的だったのは、縄文時代につくられたというブローチ。粘土でつくられた簡単なものなんですが、真ん中に赤ちゃんの足型が押してあるんです。今よりずっと乳児死亡率が高かった当時、子どもの思い出を大切にとっておくために作られたんでしょう。縄文時代なんて大昔過ぎて想像もつかないけど、これを見た瞬間、急に身近に感じられました。

司馬遼太郎がどこかで「人間の泣くことと笑うことはいつの世も変わらない」と書いていましたが、どんなに時代や人種が違っても共感できることって、意外とあるはずです。僕も日本人コピーライターとして、言葉を言い訳にしないで世界と仕事をしていきたいと感じました、

残り3日。




コロンビアロートにあるパブ「The Royal Oak」で、マットが送別会を企画してくれました。

偶然にもこのお店、沖さんに連れて行ってもらった、僕がロンドンで初めて行ったパブなんですよね。最初のパブと最後のパブが偶然同じ店って、ちょっと不思議な感じがします。

いろいろな人が入れ替わり立ち替わりやって来てくれて、夕方3時から翌朝3時くらいまで何も食べずにずーっと飲んでました。こっちで飲んでいると、 「外国人選手とは試合をしたくない」というスポーツ選手の気持ちが、よく分かります(笑)。みんな体力が全然違う!

でも、朝方までみんなと別れを惜しめるというのは、やっぱり嬉しいものですね。

ホテルにて。

金曜にフラットをひきはらい、トラファルガー広場にあるホテルに移動しました。




メードさんに渡すチップを部屋に置いておくとき、適当な絵を一緒に描いておいたんですが




メードさんからも絵で返事が。




しかも、ティッシュで折ったバラの花までつけてくれました。写真だと分かりにくいけど、かなり上手。


こんなイキなはからいをしてくれるホテルもあれば、そうじゃないホテルもあります。


ここで少しだけ触れたホテル、ネット環境が悪くリアルタイムで更新できなかったこともあり書くチャンスを逸してたのですが、このまま放置しておくのも気持ち悪いので一応簡単に書いておこうと思います。

9月末、イギリス西部に行った際に泊まったホテルなのですが、特徴を箇条書きに記してゆくと・・・






・↑こんな感じの気色悪い絵が、廊下やエントランスのみならず、部屋の中にいたるまでそこら中に貼られてる。しかも、中には100万ポンドとか異常な値段で売られているものも。

・絵と同様に、有名人の写真もそこら中に飾られていて、しかも全員某カルト宗教とのかかわりが噂されている人ばかり。この時点で怖くなったので地元の人に聞いてみると、そのカルト宗教の経営するホテルであることが発覚。

・ホテルのオーナーがやけに馴れ馴れしく話しかけてくるんだけど、話題があらゆる病気や中毒を治療できるヒーリング療法とか、そんなのばっか。

泊まった女性全員が、夜中の3時~4時頃に、部屋のドアがすごく強くノックされる音を聞いている。男は誰一人気づいていないことから、女性客だけを狙ってやった模様(目的はいまだに不明)。実害は無かったものの、相当怖いです。


他にも部屋が狭くて汚い上にシャンプーもハブラシも用意されていないなど、別にどんな信仰を持とうと自由だけど、ホテルとして最低限やるべきことすらやっていないのは問題ですね。

イギリスのホテルにはあまりいい思い出がないけど、このホテルは中でも突出してました。

2009年10月3日土曜日

fallon最終日(ロンドン残り4日)、その2。

昼ごはんを済ませた後、1Fで仕事をしてた時のこと。













まったくのサプライズだったんですが、みんなが僕の似顔絵Tシャツを着て、挨拶をしに来てくれました。似顔絵はマットが描いてくれたものですが、笑っちゃくらい似てます(笑)。みんないいヤツすぎる・・・こんなことされたら、帰りたくなくなるよー(涙)。驚きと嬉しさで、本気で目頭がアツくなりました。





その後は企画をCDに見せにいき、「I like it!」というコメントをもらい、最終日が終了。




あっという間だったけど、ホントに濃い毎日だったなぁ。この6カ月で、今後10年間くらいの企画のネタを仕入れたような気がします。




ありがとうfallon。Maybe see you soon!




※このブログ自体は、あと少しだけ続きます。

2009年10月2日金曜日

fallon最終日(ロンドン残り4日)、その1。

いよいよ今日でfallonでの日々も最後。せっかくなので実況中継風にお送りします。

前日夜:翌日フラットを引き払ってホテルに移動するので、荷物の整理や部屋の掃除で大わらわ。ほぼ徹夜状態。

朝9時前:午後に来ると聞いていた掃除業者が、なぜか朝イチにやって来る。慌てて残りの荷物をまとめて、スーツケースをかかえてタクシーでホテルに移動。11時からの打ち合わせ用の企画が全く出来てなかったので、移動中も企画。ふだん、わりと企画打ち合わせには余裕をもって準備する方で、こんなことは滅多にないんだけど。イギリスのホテルにロクな思い出がないんだけど、今回はアタリでした。立地が便利で部屋もキレイ&広く、値段もそこそこ。

朝11時:ハァハァいいながらやっといくつか企画をまとめて打ち合わせを待っているのに、少しも始まる気配ナシ。おかしいと思って確認してみると、(例によって)何の知らせも無いまま中止になっていたことが発覚。各自個別にCD&営業に見せるように言われました。こういうこと、しょっちゅうあるんだよなぁ。それでも物事が破綻せず進むのは、基本朝から夜まで、社員全員がデスクにいるからだと思います。プレゼンに行ったり、プロダクションで缶詰になってたりしてクリエーターがほとんどオフィスにいない日本の環境では、こうは行かないはず。この半年間何回も思ったけど、企画に集中出来る時間が長いのはうらやましいなぁ。

午後13時:僕の最終日ということで、珍しくみんなでランチに。食事中なのにサムが下ネタ連発。そのうち比較的ソフトかつ面白かったものを、ひとつ紹介します。
ネットで彼女を探しているマット、イラク出身の女の子とデートするらしいんですが・・・

サム「彼女に、お前のWMD(Weapon of Mass Destruction=大量破壊兵器)を見せてやらないと」
マット「おう、そうだな」
サム「WMDって言っても、Weapon of Mass Dissapointmentだぞ」

・・・そんなこんなで、もう夕方になって来ちゃいました。夜はたぶんパブかな?

2009年10月1日木曜日

残り5日。

昨日会社で、突然「写真撮影をするから、ちょっと来てくれない?」と言われて、何のこっちゃと思いつつも顔写真&全身写真を撮られてきました。

話を聞いてみると、クライアントに担当クリエーターを紹介するための資料をつくっていて、そこに写真を載せるんだそうです。

ロンドンのクリエーターは数年で転職するせいか、自分のホームページを持ってたり、プレゼン資料に会社名じゃなくて自分の名前を載せたりと、会社で働いてても自分の名前で勝負してる意識が強いです。今後は日本の広告業界でも多かれ少なかれ、クリエーターとしてキャラ立ちすることが求められるようになるような気がします。それにしても、写真でクライアントに紹介してもらえるってのは、なんかやっとfallonでも一人前に評価してもらえたような気がして、ちょっと嬉しかったです。


そんなタイミングだけど、明日は出社最終日!

2009年9月30日水曜日

粉末(解決篇)。

粉末スープ、粉末ココアが不思議がられてた件ですが、よく聞いてみたところ謎が解決。

中身ではなく袋が銀色でピカピカなのが、宇宙食みたいで不思議に見えるんだそうです(この写真の左下のような感じ)。

カルチャーが違うと、意外なところで反応されるものなんですね〜。

粉末篇、完。

粉末(残り6日)。

これの続き。さっき会社に来て粉末のココアをつくってたら、また「何それ?」とすごい不思議そうな顔で聞かれました。

ココアだよと言ったら、「なーんだ」と安心してたけど。(スープの時は正体を明かしてもずっと不思議がってた)

粉末ココアなんてどこにでもあると思うけど、日本人がやってるのが珍しいのかな?

残り7日。

これはショックだ・・・。

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食生活は国によってそれぞれ違うものですが、意外なところでその違いが見えてくることがあります。

以前、日本料理屋に行った時に食べた牛タンは「おいしい!」とみんな大絶賛だったのですが、正体を明かした瞬間、顔が真っ青になってました。肉を食べる量はイギリスの方が全然多いと思うけど、舌は食べないみたいです(焼き肉の本場・韓国でも女性は食べないって聞いたんですが、ホント?)。

あとは粉末のコーンスープ。海外のCMでも見たことがあるし、日本独自のものじゃないと思うんだけど、日本から持ってきたものを朝食がわりにオフィスで飲んでいると、いつも「何それ?」と不思議がられます。

あんまり不思議そうにするので一袋あげたのですが、怖いのか、いまだに食べてくれていません。

ちなみにこの前コーンウォール(イングランド西部)で4泊した時は、食事がこんなもんこんなもんばかりだったので、さすがにツラかったです。

2009年9月29日火曜日

残り8日。



一見、何の変哲もない朝のベイカーストリートですが・・・







バスの待合所の天井に、ビールのパイントグラスが。

近くのパブで飲んだ酔っ払いが置いたんだと思いますが、結構な高さがあるし、どうやったのか不思議です。投げ上げたって感じではなく、やけにキレイに置いてあるし。道路にはよく捨ててあるけど、天井ははじめて見ました。

こういう人が多いからだと思うんですが、最近はグラスではなくプラスチックのコップを使うパブが増えてるようです。確かにお店にしたらたまったもんじゃないんだろうけど、やっぱりビールはグラスで飲んだ方がおいしいので、何とか頑張ってほしいもんです。

2009年9月28日月曜日

ありがちなツッコミですが、



これはサラダではない。

残り10日。

金曜の夜、最近fallonに来たシンガポールのクリエーター2人と中華を食いに行きました。

多分にもれず2人ともすごく日本のことに詳しいんですが、突然こんなコメントが。

「そういえば日本の小泉首相ってハンサムだったよねぇ」

マンガやファッションのことを話していたのに、突然政治家の名前が出てきたので、ビックリしました。

僕が「ハンサムかなぁ?確かに日本の政治家の中では、ハンサムな方かもしれないけど」と言うと

「いやぁ、彼はハンサムだよ!」
リチャード・ギアに似てる!!」

と、とにかく褒めまくり。リチャード・ギア、確かにヘアスタイルは似ていなくもないが・・・。

その後も何かにつけ、話の流れと一切無関係に

「コイズミはハンサムだった!」

と連発する始末。


当時、90%台という共産圏なみの支持率を誇っていた小泉首相。好き嫌いは置いておいて、外国人の心をもとらえてしまうカリスマであることは間違いないようです。



あと、中華料理屋って、中国語がしゃべれる客にはスゴいサービスするんですね。この日はシンガポールの2人(中国語堪能)のおかげで、無料でスープとフルーツがついたし、値段もちょっとまけてくれたし、至れりつくせりでした。ズルい!!!

2009年9月26日土曜日

残り11日。

AdFestって、ロンドンでは驚くほど注目されてないですね・・・
存在すら知らない人がほとんどです。

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「日本人は無宗教なくせに教会で結婚式を挙げたり、クリスマスを祝ったりしてけしからん!外人が笑ってるぞ!」


みたいな議論が、よくあるじゃないですか。

アレ、日本だけじゃなくて世界共通らしいですよ。

この前パブで結婚式とかクリスマスの話になり、日本ではどうなのって聞かれたので、

「いやぁ、これこれこんな事情なんだよ・・・」

と、バカにされるんだろうなぁと思いながらバツ悪げに話したんですが、アッサリと「そんなのどこもそうだよ」と言われました。

「自分の友達でクリスマスを祝わないのは2人だけ。彼らはイスラム教徒とユダヤ教徒だからね」なんてコメントも。なんか胸のつかえがスッキリした気がしました。

なのでみなさん、3ヶ月後のクリスマスは胸を貼って祝ってください。結婚する人は堂々と教会でヤっちゃってください。

ちなみにロンドンでは

クリスマス=家族でノンビリ
正月=恋人とイチャイチャ

という図式だそうです。日本と逆ですね。

2009年9月24日木曜日

マット、彼女募集中。(残り12日)

話題がコロコロ変わってスイマセン。

前の席に座っているマットが最近、彼女と別れたらしいんですが、出会い系サイトで実名&素顔をさらして彼女を募集してます


Matt
33, looking for a female aged 24-33


「日本人の彼女が欲しい」とか言ってたし、興味のある女性の方はぜひメールしてやってください。

身長2M近くあって筋肉ムキムキ(仕事中によくプロテインを飲んでる姿を見かける)なので、需要はかなりあるんじゃないでしょうか。人柄もボクが保証します。

生還。

カルト宗教が経営するホテルから脱出し、ぶじロンドンに戻りました。

リアルタイムで更新出来てたら相当面白かったんだけど、それどころじゃなかったのが残念・・・

今日は疲れたのでもう寝ます。詳細はまた明日に。

2009年9月21日月曜日

カルトホテル その1

引き続き地名などは伏せます。写真もひかえます。

土曜日から、色々用事あってみんなで遠出しております。

2時間遅刻した人がいたり、道に迷う人がいたり、イギリスらしい事情で出発が遅れてホテルに着いたのは夜7時過ぎだったんですが、いま思うとこの時から様子が変でした。

遠くから見ると古城みたいで立派なホテルなんですが、近づいてみるとわりと新しい上にボロく、古城風につくってるだけであることが判明。

中に入ると、そこら中にスピリチュアルな絵や、ホテルのオーナーと有名人(ハリウッド俳優とかミュージシャンとか、大物ばかり)の2ショット写真が貼られていて、外見以上にウサンくさい雰囲気です。

気を取り直して部屋に入ると、部屋の中にまでスピリチュアルな絵が貼られまくってることに驚きました。ロビーでみんなと落ち合って話したら他の部屋も同じような感じのようです。

いまこれを書いているバーにも、変な絵や彫刻がそこかしこに置かれてます。


つづく。

残り16日。

※内容的に、地名などは伏せます。



いま、イギリスの某郊外に来てるんですが、泊まっているホテルがどうも新興宗教関係なんかじゃいか?ということで、もっぱら皆の話題になっています。

あまりネット環境がよくないので、詳細はまた後日・・・

2009年9月18日金曜日

残り18日。

イングロリアス・バスターズって発音が難しいですね。「え、ゴーストバスターズ?」とか聞き返されます。



・・・ってことで、仕事後みんなで見てきました。非ッ常〜によかったです。
個人的にタランティーノ映画でここまで純粋に楽しめたのは、「パルプ・フィクション」以来かも。

ナチ占領下でのフランスの話なので、ドイツ語やフランス語に英語字幕がのるシーンが多く、日本人的にはとってもわかりやすかったです(笑)。やっぱりリーディングはリスニングよりラクチン。英、仏、独に加えてイタリア語まで駆使するクリストフ・ワルツ(カンヌ受賞)はもちろん、あまり有名な人こそいないもの、どの役者の演技もよかったです(ブラッドピットだけあからさまにセレブで浮いてる感じもしたけど)。

いちばん感心したのは終盤。映画館で観られる作品ということをすごく意識した展開になっていて、とても面白かったです。佐藤雅彦さんが、テレビCMを企画する時は何も写ってないテレビを見つめる、と言っていたのを思い出しました。日本公開前なのでネタバレは避けますが、絶対映画館で観た方がイイですよ。自宅DVDとは全然印象が変わるはず。

あと、日米の予告編を比べてみると、アメリカ版はやたら男臭い印象を受けるのに対して、日本版は女性陣の活躍もフィーチャーする編集をしてるように思いました。ここら辺はマーケットの好みに合わせてるのかな?日本版の方が映画本編の雰囲気に近いように感じますね。

運動選手の足。

CMとかでよくAthlete's footって言ってるので、何のこっちゃって思って辞書をひいてみたら、水虫って意味なんですね〜。

ちょっと、アスリートに失礼なネーミングです(笑)。

僕は全くスポーツしないのでよくわからんのですが、スポーツ選手って水虫になりやすかったりするのかな?


(薄味な更新が続いてスイマセン・・・)

残り19日。

話をしたい時に

「5秒だけいい?」

「5分だけ大丈夫?」

とか声をかけるのは、日英どちらの広告業界も一緒です。


そしてその話が決して5分じゃ終わらないのも、世界共通のようです。


疲れたな〜。温泉入りたい・・・

2009年9月16日水曜日

最近、



職場に動物を連れてくるのが流行ってるのかなぁ。

タワーオブロンドン。

ちょい順番が前後しちゃいましたが、週末、タワー・オブ・ロンドンに行ってきました。



かわいらしい名前だけど、たくさんの歴史上の有名人がここに幽閉された挙句、処刑されていています。上の写真はビーフイーターといわれる守衛で、軽妙なトークで数々の処刑にまつわる残酷なエピソードを教えてくれました。

印象的だったのはヘンリー8世の奥さん、アン・ブーリンの話。わざわざフランスから処刑の名人を呼んで斬首したらしいんですが、あまりに名人過ぎて、切り落とした首を手に持ってかかげたらその首にはまだ意識があったとか・・・。

ビーフイーターの周りは、いつもものすごい人だかりです。中世ヨーロッパでは公開処刑は庶民のいちばんの娯楽だったらしいけど、今もあんまり変わらないですねぇ。

今回は"Henry VIII:Dressed to kill"という企画展もやっていたので、見てきました。



ヘンリー8世というと、むか~し教科書でイギリス国教会を設立した人って習った記憶がありますね。ちょっと前、「ブーリン家の姉妹」っていう映画にもなってました。この企画展ではヘンリー8世の鎧を大量に見ることができ、とてもおもしろかったです。

撮影が禁止されてたので残念ながら写真はないんですが、どれもカッコいい!「へうげもの」で織田信長がかぶってた悪魔っぽい兜(ココの右上)の実物も展示されとりました。

ヘンリー8世はなかなかのスポーツマンで、展示されていた鎧を実際に着て馬上槍試合など激しいスポーツを好んでやっていたそうです。しかも記録によるとかなり強かったとか。でも、王様相手に本気出せないんじゃないかな・・・対戦する部下は、とても気を使ったと思います。




これは土産物屋に置いてあったニセモノ。それなりに良くできてます。




その鎧のファールカップ。ちょっと見栄張りすぎじゃない?




ついでに前にいたおじさんの頭。あまりにいいカタチをしてたので撮っときました。


以上!

2009年9月15日火曜日

珍客が、

深夜残業中に紛れこんできました。





(オッサンのドアップや下品なネタが続いたので、とりあえず貼っておきます)

残り22日。

辞書を引いていて、”判決”という言葉は”半ケツ”と発音が同じことに気が付きました。

もし今後、裁判に巻き込まれた時は「判決を言い渡す」とか言われて「プッ」って吹き出さないよう気をつけないと。

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さっきある人にいきなり「ロンドンに来て財布を盗まれそうになった事はあるか?」と質問されたので「いや無いけど・・・」と答えたら「それはお前が東洋人だからだよ」と言われました。

彼によれば、ショーン・コスギやブルース・リーの影響で西洋人の大半は東洋人男性=格闘技の達人だと思ってる、と。んで、もし泥棒なんてしようならボコボコにされるので怖くて近寄らない。と、こういうことなんだそうです。

どちらかというと日本人って、逆に犯罪の標的にされやすいイメージがありました。つか、今時そこまでステロタイプなイメージを信じ込んでるピュアなヤツなんてホントにいるの?

ちなみにこれを言ってきたヤツは空手/合気道経験に加えて身長も190センチ近くある黒人で、たぶん僕なんて片手で半殺しにできると思うんですが。

ちなみに以前、奴隷貿易は両親が子どもを売り飛ばしたケースも多いって言ってたのも彼。この話も、疑わしくなってきました。

2009年9月13日日曜日

残り25日。









職場のみんなと一緒に、マリルボーンにある日本の居酒屋に行ってきました。

僕以外は全員、オーストラリア人だったんですが、なんとオーストラリアでは日本のドラマ「西遊記」(マチャアキ主演のアレ)が大人気で、知らない人はいないほどなんだそうです。

みんな子どもの頃大ファンだったらしく、「モンキーマジック♪」なんて口ずさめるので、笑っちゃいました(笑)。

日本のアニメやマンガが人気ってのはわかるけど、意外なところに世界に届いちゃってるコンテンツがありました。驚きです。

日本にいて「世界」っていうと身がまえちゃうけど、結構身近というか、実はすぐそこにあるものなんですよね。ロンドンで働いていて気がついたことのひとつです。

ま、たしかに「西遊記」はいいドラマで、僕も子どもの頃大好きでした。すぐ悟空を破門にするくせに、ピンチになると悟空に頼ってばかりの三蔵法師など、美人ならワガママでも許されるんだなと子ども心に痛感したものです。

久しぶりに見てみたいな。

2009年9月11日金曜日

残り26日。



XBOXのゲーム「HALO ODST」のCM。これ、ゲーム本編作るより金かかってません?つか、もう映画つくった方が良くない?前作も凄かったけど、このクオリティ、ちょっと信じられないよ。

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帰宅途中にもらったフリーペーパーによると、フランスではキスをひかえるよう政府が国民に注意を呼び掛けているそうです。理由は、豚インフルの伝染を予防するため。フランス人って、そんなに不特定多数とキスするのか?

イギリスでも、別れを惜しむカップルがずーっとキスをしていて電車の出発が遅れるという理由で、駅のホームでのキスが禁止されたという話を聞いたことがあります。たしかにパディントンの駅などに行くと、日本じゃ街中では絶対みかけないような、ほとんど前戯のようなキスをしてる人たちがたくさんいて結構ビビります。

残り27日。

なんか最近、デカい作業や競合があったりで、会社全体がバタバタしています。

僕もプレゼンがいくつかあり、今週はちょい慌ただしい感じです。

その中のひとつは、ロンドンに来て5月目にして初めて担当するあのゴリラの会社の作業(!)なんですが、いつも面倒を見てくれてるマットがチームにおらず、営業やスタジオ(社内プロダクション)とのやり取りを全部1人でやらなくちゃいけないので、ちょっと疲れます(苦笑)。

いままで英語について全然書いてきませんでしたが、最初はやっぱり苦労しました。少人数での会話はともかく、辛かったのは大人数での打ち合わせ。日本でもちょっとボーっとしている隙に話の流れについていけなくなることがよくあったけど(苦笑)、それがさらに英語で行われてるので、もう途方にくれるって感じでしたね。

あと、この人の英語は聞き取りにくい!ってのもあります。この前、某所で長州力と前田日明の対談映像を見たら、2人とも滑舌が悪過ぎて日本語なのに何を言っているのか全く聞き取れなかったんですが、そういう人ってやっぱり外人にもいます(わかりにくいたとえでスイマセン)。

あと、パブに飲みに行って男だけになった時など、たまにエロ系の話題になることがあります・・・こういう話題って万国共通でわかりやすいかと思いきや、日常生活では絶対に使わないスラングがたくさん出てくるので意外と難しいです。

ひとつソフトなのを紹介すると、Sack Of Potatoes=イモ袋。これは日本語にすると、”マグロ”みたいな意味のようです・・・

特に問題なのが同僚のD君(一応、仮名にしときます)。若くてさわやかで、絵に描いたようなイケメン白人なんですが、とても特殊な性癖の持ち主で、ふってくる話題が専門用語過ぎてほとんど理解できません。

ハッキリ言って、困ってます。

2009年9月9日水曜日

残り28日。



今週のエコノミストは日本の衆院選が特集されたので読んでみました(エコノミストの表紙は、毎回素朴ながら印象に残るんですよね)。

今回の政権交代を評価しながらも、政策とかイデオロギーに対する一般大衆の関心の低さを批判する部分がありました。「そもそも日本は一度も市民革命を成功させたことがない」「明治維新も、侍エリートのトップダウンの改革」とか、結構耳の痛いコメントが並びます。

でも、全体的には意外と日本に好意的。「日本人は何十年も、時には何百年もまごまごしていたかと思えば、突然クリエーティビィティを爆発させることがある。今回の選挙もそんな転換点かもしれない」なんて言葉で最後は締めくくられてました。

あと、鳩山代表が「生活が第一」っていう民主党のコピーを変えようとしたけど、博報堂の担当スタッフが反対してそのままになった・・・なんてエピソードも紹介されてました。日本の選挙戦のコミュニケーションも、前回のアメリカ大統領選みたいになってくると面白いんですけどね。

2009年9月8日火曜日

残り29日。

ロンドンを代表する大手デパート、Selfridge。ここのショーウィンドーではいつもとても凝った展示をしていて(ちょっと前までWiden & Kennedyが手がけたりしてた)眺めているだけで楽しいんですが、今はPandamoniumという展示をやっています。














Pandamoniumは動物保護団体WWFとコラボした展示で、”パンダ”をテーマにアーティストが上のような作品をつくり、それを10月にオークションに出して売上金をWWFに寄付する、という趣旨のようです。

とても面白い試みですが、こういうパンダの保護活動や最近の日本のイルカ漁へのバッシングを見るにつけ、”カワイイ”という価値観は国境なんか軽く超える、暴力的なまでのパワーを持つことを思い知らされます。

たぶんカマドウマが絶滅寸前になったりしても、誰も保護活動なんかしないんだろうな。

British Spiderman



季節の変わり目ですね。


Japanese Spidermanも、一応、貼っておきます。
さらにItalian Spidermanも。

2009年9月7日月曜日

ザリガニを食べる。(残り31日)

夏、サマーピクニックに誘ってくれたトーマスが、またしてもピクニックに呼んでくれました。今回のお題は、Crayfish Partyです。


Crayfish=日本語でザリガニです。






こうして絵で見ると、結構なインパクトですね・・・

シーフードをよく食べるスウェーデンでは、ザリガニが食材として大人気。特に9月になると年中行事としてそこら中でCrayfish partyが開かれるので、国内だけでは需要が賄いきれなくなり、中国や何と日本からも輸入しているのだそうです。

日本ではふつうザリガニは食べないことを説明すると、「日本人はあれだけシーフードを食べるのに、なんで?」と、不思議そうな顔をされました。なんでって言われても・・・個人的にはザリガニというと小学校のころクラスで飼われてて水槽がすごく臭くなったり、田舎の泥臭い溝にいたりして、あまりいいイメージはありません。




勇気を出して実際に食べてみると、これが意外とウマい!カニとかロブスターと同じような感じで、先入観さえなければ日本でも十分受け入れられる味だと思います。

で、ここでもみんなの飲む量がスゴかった。ザリガニをつまみに、Snapsという40度くらいあるお酒をガバガバ飲んでケロッとしてるから信じられないです。あと、酔っ払っても不思議と顔が赤くならないんですよね~。僕は日本人の中でもすぐに顔が赤くなる方なんですが、よく「急に日焼けしたように見えるけど大丈夫?」とか真顔で聞かれます(笑)。

2009年9月5日土曜日

残り32日。

イギリスのエージェンシーはホントに人の入れ替わりが激しい・・・。

仲良くしてたセフ&ハーブという若手のコンビが、今週でfallonを離れてしまいました。

ハーブはインド系イギリス人で、窓際で物思いにふけっている姿が瞑想しているようでとっても絵になるんですが、実は下を歩いている巨乳の女性を見ているだけだったりして、なかなか素晴らしい漢でした(もちろんクリエーターとしても優秀ですよ、念のため)。

こういう環境なのでロンドンのクリエーターは、組織に所属していながらも”個人”って意識が強いように見えます。昨日会ったトーマスのプレゼンシートも、表紙には会社のロゴではなく、彼個人の名前が入っていました。

でも僕ら日本人の感覚すると、これだけコロコロ人が辞めて行ってしまうのは、ちょっと寂しい気がします。

2009年9月4日金曜日

I've seen this before.

残り33日。

fallonからプロダクションBlinkinkに転職したトーマスのところに、遊びに行って来ました。



Blinkのオフィスは、多数の広告関係の会社が集まるSohoにあります。fallonからも歩いて10分ほどです。

fallonでは基本企画一辺倒なので、撮影などそこら辺について色々話を聞いたんですが、ここでも日本と違うところがたくさんありました。たとえば(業界の人以外にはあんまり面白くない話かもしれませんが)、イギリスには、いわゆる”企画コンテ”って存在しないんですよね。fallonで作業をしててもTVCMの提案はいつも字コンテで、たま〜に一枚絵かイメージボードをつけるくらいなので、多分そうなんだろうなとは思ってたんですが。

他にも進行中のプロジェクトのことや、fallonで働いてる人には聞きづらいお金の話(笑)なんかも聞かせてもらいました・・・うーむ。

あとトーマスからは、以前「スウェーデンの男は、みんな横シマの服を着てる」という話を聞いて、観察してみるとホントにその通りなんですが、そういう彼自身もこの日横シマのセーターを着てました。ちなみに写真のセーターの下に着てるTシャツも横シマで、さらにパンツまで横シマという徹底ぶり。

楳図かずお先生も降参するんじゃないでしょうか。

2009年9月3日木曜日

残り34日。

僕、タモリ倶楽部の空耳アワーが好きなんですが、アレは日本だけの文化かと思いきや英語ネイティブの連中も"Misheard song"といって、曲を聴いていて空耳をみつけることがあるそうです。

たとえば、ジミ・ヘンドリックスの"Purple haze"。有名な"Scuse me, while I kiss the sky"というフレーズは、"Scuse me, while I kiss this guy"に。いわれてみれば確かに聴こえるかも・・・この空耳をみつけた人は、つい最近本当の歌詞を知るまで、ジミヘンをゲイだと思ってたそうです。(アルバムのタイトルが"Electric Ladyland" とかなのに・・・)

ローリングストーンスの"I can't get no satisfaction"は、"I can't get no girl reaction"。ストーンズがたちまちモテない男の集団に。

マドンナの"Like a virgin"は"Like a Persian(ペルシャ人)"に。この曲が発表されたのは80年代で、イランイラク戦争があったので、本気でこう思ってた人もいるとかいないとか・・・。

しかし、英語が母国語じゃないってのを考えても、どれもいまいち面白くないような気がします。やっぱり空耳は日本語(パン茶宿直etc)に限りますねー。

2009年9月2日水曜日

ノッティング・ヒル・カーニバル後日談。


(ダウナーな動きが印象的な踊り子さん達)

週末のぞいてきたノッティング・ヒル・カーニバル

なんとなくみんなボーッとしてたり、動きがチンタラしてたのはお伝えした通りですが、それは僕の行った日曜日が「ファミリー・デー」といって家族連れでも楽しめるようソフトなノリの日だったから、ということが発覚しました。

本番は翌日の月曜日(祝日)らしく、この日は相当クレージーかつバイオレントなノリになるそうです。

事前に話を聞いた誰もから「行くなら日曜日。月曜日はやめといたほうがいい」とアドバイスされたので、以前ケンカで死人が出たりしたのは、こっちの日だったんでしょうね。

このノッティングヒルカーニバル、規模としてはリオのカーニバルに次いで世界2位とのこと。どちらかというとクールなイメージのあるロンドンでこんなイベントが開催されてたなんて、その国際都市っぷりというか、奥の深さを再認識しました。

2009年9月1日火曜日

残り35日。

Japan's new shadow shogun.

このカメラマンは優秀だなぁ・・・。

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今日は祝日なんですが、明日朝の打ち合わせ前に企画ゼロだったので、仕方なく休日出勤。

企画も全部英語なので、やっぱり日本語でやるよりスピードは落ちてしまいますね。人に見せられるレベルのアイディアをいくつか出すまでに、3時間は平気でかかってしまいます(アイディア出しはまだしも、それを打ち合わせ用に清書するのに手間がかかる)。

でも、僕もfallonに来て5カ月近くたったので、だいぶコツがつかめてきたような気はします。企画をマットに見せると、昔は「まぁ、いいじゃない」くらいの温度だったのが、最近は「Fuckin hilarious!」なんて言葉でホメてもらえるようになりました。

そんなタイミングで、あとひと月ちょいで帰国ってのは、やっぱり少し寂しいもんです。

最近見かけた広告。



これはパターの広告ですが、Our cows are free to roam=私たちの牛は自由に動き回れますというコピーで、放牧している牛からつくっていることをアピール。写真が小さくてちょっとわかりにくいけど、牛のキャラがバスの窓から覗いている見えます。これはかわいいなぁ~。地元の賞をとった作品です。




これはタクシーに広告を出そう!という”タクシー広告の広告”ですが、

You looking at me? Taxi advertising works. See what I mean?

というコピーが、映画「タクシードライバー」のセリフのパロディになっています。(こんなん普通の人わかるのか?)






電話BOXに、宇宙人立ち入り禁止の標識が・・・9月公開のSF映画の広告です。


次は、広告とはちょっと違うけどタバコのパッケージに印刷されてる「健康に悪いですよ」写真。かなり壮絶というか、相当グロい画像なので、そういうのが苦手な人や残酷なものが見られない人はクリックしないでください・・・・

さて、警告しましたよ!
写真はコチラ。

・・・・だから、見ない方がいいって言ったでしょ?




最後は、またまた公共広告。Drunk drivingならぬDrug drivingをやめよう!というCMです。Drugをキメると目つきが変わるので、知らんぷりしても警察にバレるよ、という内容。最近よくテレビでオンエアされてます。このキャンペーンは近々、コミュニケーションプランニングの競合があるようで、業界紙に大きく取り上げられていました。政府がこれだけ質が高く、ビジネスとしても大規模な広告キャンペーンをやってるってのはスゴいですよね。こういう部分では、イギリスはとても進んでいるように思います。

2009年8月31日月曜日

ノッティングヒル・カーニバル。

ノッティングヒルカーニバルを冷やかしがてら見物してきました。



ノッティングヒルというと高級住宅街のイメージが強いですが、実はジャマイカなどカリブ海からの移民が多い地域。やはりロンドンに来てからも祭り好きの血が騒ぐようで、1年に1回、このカーニバルが開催されます。大勢の人が集まっていて、なかなかの盛り上がりを見せていました。




こんな感じで、サウンドシステムを積んだバスがパレードをしています。しかし、学生時代読んだレゲェの研究書には「サウンドシステムにはMCが乗っていて、観客を煽りまくる」みたいなことが書いてあったのですが、実際に見てみるとみんなボーッとしたりご飯を食べたりしているだけ・・・(公園とかに置いてあるサウンドシステムには、MCがついていた)。




サウンドシステムの後は、こんな感じで仮装行列が続きます。




超アッパーなダンスホール・レゲェとは対照的に、踊り子さん達の動きは非常にスローかつダウナー。




DJをモチーフにしたゲーム「DJ HERO」が、カーニバルをスポンサードしていました。これはウマい宣伝戦略ですね。ただ、このポスターを見る限り、妖精とか覆面レスラーみたいな人など、DJやダンスミュージックとは全然関係ないモチーフが使われてるのが多少不安ではあります。




屋台の行列にて発見。「師匠 弟子に厳しく嫁には弱い」・・・よく外人が、日本人がヘンテコな英語のTシャツを着てるのを見てバカにしてるけど、あんまりバカにする資格はないような気がします。




交通整理&治安維持(何年か前にケンカで人が死んだことがあったらしい)のために、警察官も大量に出動。




警察官のベルトには、拳銃や手錠のほかに、ペットボトル用のホルダーが!なんか親しみを感じさせます。


「浅草サンバカーニバルのロンドン版」と言っている友達がいましたが、的を射たたとえです。(浅草サンバカーニバルって行ったことないけど、僕の脳内にあるイメージにはガッチリ一致)

僕自身が”レゲェでワッショイ”みたいなキャラじゃないせいか、なんか淡々としたレポートになってしまいました。スイマセン!