2009年5月30日土曜日

トレッキー(出社33日目)。


(クリックでデカくなります)

男だけでパブとかに行くと、たまに話題になるのが、スタートレック。

日本では知名度のわりに実際に見てる人はあまりいませんが(僕も未見)、欧米で人気のシリーズだけあって、fallon内にも大勢ファンがいます。

先日公開された映画版についても、「最高だ!」という人と「俺はあんなもん認めん」という人とで、ビール片手に熱っぽい議論が交わされておりました。

ファンの意見はさておき、今回の映画版は、おおむね評価は高いようですね。正直、スタートレックというと、大変失礼ながら冒頭の画像のようなイメージがあり(ファンの方、スイマセン!)、あまり興味がなかったんですが、今度見に行ってみようかな?

2009年5月29日金曜日

出社32日目。




会社の近くにあるHMVに行ったら、マリリン・マンソンがサイン会をしてました。(すごくわかりにくいけど、画像中央の矢印のあたり)

コワモテな印象のある彼氏ですが、わりとマジメに、淡々とサインをこなしていました。

ロンドンのファンはなかなか自己主張が激しく、途中、自分のおっぱいをさわらせる女子も登場。うれしそうにさわるマンソンさんと、うらやましそうに横で見つめるベースの人の姿が印象的でした。

2009年5月28日木曜日

ホンダ、インサイトのCM。




"Everyone wants to be good.
And now, there's a hybrid for everyone.
The affordable, Honda INSIGHT."


今朝、テレビでふつうに流されてて、ちょっと衝撃でした。

ウシくん。

この前、ハンバーガーを食べに行ったら、お店の内装がこんな感じだったんですが・・・






















アイスクリーム屋とかならともかく、お肉を食べる場所に牛の写真を飾る場合は、なるべくカメラ目線は避けてほしいと思いました。

2009年5月27日水曜日

出社31日目。

今日のロンドンの天気は、天気予報の表現を借りると「damp」。

dampってのは、辞書を引いてみたら「ジメジメした」って意味ですが、辞書を引くまでもなく、ロクでもない意味なんだろうなってのは語感で何となくわかるので、おもしろいもんです。

バンコクのパッポン通りも、うさんくさい語感通り本当にうさんくさい場所だし、言語を超えて共通する感覚があるのかもしれません。

ところで、今日はチャンピオンズ・リーグの決勝。マンチェスター・ユナイテッドのマンUという略称はカッコ悪いので止めた方がいいと常々思ってたんですが、どうもこっちの人もMan Uというらしいので、驚きです。




たまにはコピーライターらしく、コトバのはなしを書いてみました。

出社30日。

連休明けですが、みんな結構忙しそう。

この日は企画と打ち合わせばかりの地味な1日だったので、一緒に仕事をしてる人たちの作品を紹介しようと思います。





これはトビー(ここで、右から2番目に写ってる人)とセリーナのコンビがつくったCM。色々な賞を穫った作品なので、見たことある人も多いんじゃないでしょうか。トビーは優秀で人柄もすごく良いので、チーム内のまとめ役になる場合が多いです。トビーもセリーナも、超日本通。1番目のCMでは、AKIRAの音楽をBGMに使ってます。

このページの一番下にあるポスターも、この二人の作品。




こちらは、以前もCMを紹介した(コレです)マットの、別の作品。途方に暮れる感じはCheesestringsと同じだけど(監督も同じ人だそうです)、これは一応商品の話をしてるので、わかりやすいです。僕はパイナップル篇がいちばん好き。

2009年5月26日火曜日

ストーンヘンジ。



いきなりですが、ストーンヘンジを見てきました。

ロンドンから車で西へ行くこと2時間。羊や牛が放牧されてる広い草原の中に、ポツンと存在してます。発祥は5000年以上前まで遡れるということで(石が配置されたのは、もっとちょっと後だそうです)、古代のロマンを感じさせますが、観光客や近所の住民(自宅の修理とかに使ったらしい)がどんどん石を削ってしまい、形がかなり崩れたというショボいエピソードも残っています。

そのせいか、現在、観光客は石に近寄れなくなってるんです。さわれると思って出かけたのに、ガッカリしたなぁ・・・。

ちょっと前、日本人観光客が海外で落書きをしたとかで散々バッシングされてましたが、人のやることは、どこでもあんまり変わりませんね。

話はちょっと変わって、今年はクリオやワンショウでイギリス勢があまり賞を獲れなかったとかで、業界誌で特集されてました。そこに書かれてた敗因が、「かかわってる人数が多すぎて、いいアイディアが通りにくい」とか「イギリスのマーケットはドメスティックだから、海外に通用しにくい」とか、僕らがよく愚痴ってる内容そのまんま(苦笑)。

国や時代が変わっても、みんな考えたり悩んだりしてることは、そんなに変わらない・・・というお話でした。

2009年5月25日月曜日

初夏。

今週は三連休。天気もよかったので、Hampstead Heathという公園に出かけたら、移動式の遊園地がやってきていました。



こういうの、ハリウッドの映画なんかでよく出てきますが(「ダークマン」とか)、実際に見るのは初めてです。ふつうの遊園地とは違う、ちょっとうさんくさい雰囲気があって、とても良かったです。



子ども向けの遊園地のはずなんですが、なぜかそこら中に半裸の女性のスプレー画が。国や民族による好みの差を考慮しても、かわいいとは言い難い絵ばかりなのも、味わい深かったです。



季節の変わり目になると、個性的な人が出てくるのは、イギリスも日本も変わりませんね。

2009年5月24日日曜日

Good Luck、トーマス!(出社29日目)



ロンドンでいちばんの仲良しだったトーマス(写真のいちばん左)が、なんとfallonを辞めてしまうことになりました。彼の次の職場は、BLINK INKというプロダクション。今後はディレクターとしてのキャリアを歩みます。

こっちでは、日本のように一つの会社に定年まで勤めることはなく、3、4年で転職をするのが当たり前とわかっていても、やはり寂しいものです。トーマスには、4年間コンビで活動していたサミュエルというパートナーがいるのですが、彼をfallonに残しての転職です。しかもクリエーティブからディレクターへの転身ということで、とても大きな決断だったんだろうと思います。



これは彼の最新作。こういう映像を、仕事の合間をぬって手作りしているのを見ると、企画より演出をやりたくなったトーマスの気持ちが、わかる気がします。

このブログを見てくれてる日本のクリエーターの皆さんも、ロンドンで撮影するときなど、トーマスと仕事をする機会があればいいと思います。能力も人柄も素晴らしいし、日本のことも詳しいので、すごくやりやすいハズです。

この日は、トーマスの最後の出勤日。みんな彼の新しいチャレンジを祝うために、いつものパブに集合しました。今回、人気だったのはpimm'sという飲み物。レモネードで割ってレモンやライムやリンゴを入れて、ピッチャーで出されます。僕は初体験だったんですが、"typical English summer drink"とのことで、ロンドンでは超メジャーです。確かに軽くて飲みやすいpimm'sは、晴れた夏の日、広い青空の下で一杯やるのにピッタリでした。(ヒースロー空港がすぐ近くにあるので、飛行機雲がいくつも伸びていくことがあり、これがまた気持ちいいんですよね)

CDのリチャードは、「今日はこれで楽しんでこい!」とクレジットカードをポンと渡すという漢気にあふれるところを見せてくれました。どこで聞きつけたのか、たくさん人が集まってきたんですが、大丈夫ですかねぇ。



このレシート、800ポンド近くあったと思うけど・・・・。

それにしても、午後3時くらいから始めて(!)夜中まで飲み続けるのには、あきれました。僕は夜12時くらいにダウンして帰宅しましたが、みんな底なし過ぎ。もう当分、酒は見るのもイヤです(苦笑)。

まぁとにかく、トーマス、次の会社でもがんばれ!

2009年5月22日金曜日

出社28日目。



会社から帰るバスの中で、手すりが噛みちぎられてました。(走行中なんで写真がブレてるけど、肉眼ではハッキリと歯型が確認可能)

何か悩みでもあったんでしょうか。心配です。







書いてて思い出しましたが、プールのビート板にも必ず歯型がついてますよね。

Russian Criminal Tatoo(出社27日目)。



最近やたら行く機会の多いKK OUTLETで、Russian Criminal Tattooという本を見つけました。その名の通り、ロシアの犯罪者のイレズミを紹介した本です。

なんでもロシアン・マフィアの人たちにとって、イレズミは履歴書のような意味があるらしく、全身に彫られたイレズミを見れば、その人がどんな人生を歩んできたかわかるんだそうです(どんな悪いことをしたのか。何年刑務所にいたのかetc.)。

リンク先のアマゾンで何点か画像が紹介されてますが、素朴なタッチが印象的です。本を見てみると、いかにもといった感じのドクロのイレズミもあれば、ネコのような図柄(初期ますむらひろしの画風をホウフツとさせる)もあり、なかなかバラエティ豊かです。中には"A passive homosexual"なんて意味を持つイレズミもあり、そんなところでカミングアウトしなくても・・・という気にはなります。

これ、広告と1ミリも関係がない話題ですが、強引に話題をロンドンにひもづければ、「イースタン・プロミス」って映画があるんですよね。ロンドンを舞台にしたロシアン・マフィアのお話。この映画、とても良いので、未見の方はぜひDVDをチェックしてみてください(タトゥーも重要なモチーフとして登場)。



ディビット・クローネンバーグ監督、新作はデンゼル・ワシントン主演らしいですが、もう1本くらいヴィゴ・モーテンセンと映画を撮って、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」と並べて、ヤクザ映画三部作を完成させてほしいものです。

2009年5月21日木曜日

T-MobileのCM。



T-mobileのLife's for sharingのCM、第2弾。事件をCM化する手法は、fallonのBallsとかPaintもそうだし、ここ数年のトレンドのひとつだと思いますが、このCMはその最先端なんじゃないですかね。

Life's for sharingってのも、いいコピーです。

それにしても、これ、4月30日にトラファルガー広場でやってたらしいんですが、全く気がつかなかった・・・tit taxとかどうでもいい情報はしっかりキャッチしておいて、こういう本業のビッグニュースを太陽企画さんのメルマガで知るというのは、情けない限りです・・・。

知ってる人も多いと思いますが、第1弾も一応貼っておきます。



これの舞台になったリバプールストリート駅は、週末になるとマーケットが開かれ、それもなかなか楽しいです。有名なレコードショップのRough Tradeもこの駅の近くにあります。

2009年5月20日水曜日

出社26日目。

今度はトイレが壊れたんですが、自力で直しました。
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この日は、ブログでも何回かふれた競合プレの日。
前日はみんな深夜2時くらいまでオフィスに残ってプレゼン準備に追われていました。

結果がわかるまでしばらくかかるようですが、クライアントさんの反応はすごく良かったそうで(プレゼンはCDが全部やっちゃうので、僕らは全然様子がわからない)、夜は打ち上げです。大きな作業だけあって、打ち合わせで直接話す機会のなかったスタッフもたくさんいたんですが、こういう場があると気軽に仲良くなれるのがいいですね。僕は2軒目から参加したんですが、怪しげな内装のダイニングで、日本風というか東洋風をウリにしてるようです。ビールは日本製、つまみはヤキトリと枝豆でした。

この夜はゴリラやBRAVIAを手がけた、あのユアン・キャブラル氏も来てました。席が離れててあまり話せなかったんですが、シャイで物静かな人という評判通りの印象。僕の滞在中、一緒に仕事できる機会があればいいんですけどね。

2009年5月19日火曜日

出社25日目。

今日ランチで食べた豆スープのマズさは異常。
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オーストラリア人とスウェーデン人と、日本人の僕で雑談してた時のこと。

それぞれの国で、どんなスポーツが人気あるのか?という話題になりました。

「オーストラリアで人気なのは・・・」と切り出したのは、以前も登場したトビー。たぶんラグビーとかフットボールだろうと思っていた僕の耳に入ってきたのは、意外な言葉でした。








「・・・クリケットだね。」







え、クリケット?クリケットといえば、イギリスでも一部の人たちがやるスポーツだとばかり思ってたので、かなり意外。実際、土日に公園にいくとたまにクリケットをしてる人たちもいるけど、ロンドンでももの凄い人気のあるスポーツって感じじゃあありません。トビーによると、オーストラリアでのクリケット人気はイギリスよりはるかに高く、国民的な関心事なんだそうです。

それで、試合開始から終了まで5日間かかることもあるというから、驚きです。5日間かけても勝敗がつかず、引き分けることもあるとか・・・。

(ってこれ、トゥーリオ事件じゃないけど、オレ以外誰だって知ってるとか、そんな話じゃないですよね?)

途中から相撲の話になったんですが、「ハワイ出身のレスラーが強いんだろ?」なんて質問も出たりして、みんな、なかなか詳しいです。「うーん、今はモンゴル人だね」と答えておきました。




スウェーデンで人気のあるスポーツは、クリケットに驚きすぎて忘れました。
スイマセン。




これは意味はよくわかんないんですが、昔から妙に好きなインドのCM。クリケットのインド代表がヒドい試合したのを、からかってる内容っぽいです。

2009年5月18日月曜日

Robinson Natural JuiceのCM。



今朝、テレビで見かけたCM。面白い&かわいいなぁ。

ヒト時計、ニュース映像での猫、最後の鳥語ナレーションなど、ディテールがいちいち気が効いてるのがいいです。

やはり40秒あると、出来る事の幅が広がりますねぇ。

休日出勤(出社23&24日)。



早いもので、ロンドンに来て1か月が過ぎました。

火曜にプレゼンをひかえ、金曜から今日までは本当に盛りだくさんで、何から書いたらいいのかわからないくらいです。大競合だけあって作業量も多く、いつもは7から8時には無人になるオフィスにも深夜まで人がいるし、今日も休日出勤です。

プレゼンのやり方も、日本では見たことがないような仕掛けがあって驚いたのですが(ここに書けないのがホント残念)、ここ数日間で、「コピーライター」「アートディレクター」といった区別がfallonではなくなっている意味を実感させられました。媒体とかの縛りが一切なく、とにかく”アイディア”を大量に出すことが求められる。

ADでもない僕に、「商品のパッケージを考えてくれ」という依頼が来たときは、本当に途方に暮れました。しかも、苦し紛れに締め切りギリギリの5分で考えたそのパッケージのアイディアが、結構ホメてもらえて、プレゼンまで上げてもらえることになるのだから、わからないものです。

CopywriterでもArtdirectorでもでもなく、ただの”Creative”。意外と、悪くないかもなぁ。

2009年5月16日土曜日

史上最悪のホテル。(出社21&22日)



木曜の夜に、またKK OUTLETに行ってきました。 KesselsKramerの代表作、HANS BRINKER BUDGET HOTELの広告キャンペーンが一冊の本にまとまり、出版記念パーティがあったのです。左側にいる白い服を着た大きいおじさんは、ホテルのオーナーです。

この夜はエリック・ケッセル氏も来ていて、挨拶&話すことができました。ものすごく目に力のある人だったのが、印象的。(リンク先の写真は、何をしている場面なんだろう)



THE WORST HOTEL IN THE WORLD」、僕も購入(リンク先から本の内容が見れます)。最悪のホテルの割には、立派な装丁で全ページカラーの、豪華な本です。



エリック・ケッセルのサインも貰ってしまいました。"Stay Angry!"、いい言葉です。



こちらは、ホテルのオーナーのおじさんのサイン。「この人のサインを貰って何になるのだろう」と思いながらも、僕以外の人もみんな貰ってたので、つい・・・。このサイン、なんとハンスブリンカーに無料で2泊できるという特典つき。

オランダに行く機会があれば・・・他のホテルに泊まろうと思います。

2009年5月14日木曜日

道路工事とか。

今日は会社の目の前で道路工事をしていて、日本では見たことがないような、超巨大な建設機器が何台も集合してました。









あぁ、カッコいい。ホレボレ。
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今日、バスに乗ってたら日本人の女の子二人組が乗っていて、下のような話をしているのが聞こえてきました。

その子の友人で、超ブランド好きの女の子がいて、ブランド好きが高じて某超高級ブランドのお店で働いていたのですが、ある時、ごくごく普通の会社員の男性と結婚することになったんだそうです。

ところが、彼氏の両親もまじえての食事会で、泥酔した彼女は「自分は普通の会社員の妻になるから、これでお金持ちになるチャンスは一生なくなった。こんな結婚するんじゃなかった!」と言い出し、号泣してしまったんだそうです。彼氏&ご両親、当然ドン引き。会話はここで終ったんですが、その後、このカップルがどうなったのか気になります。

ロンドンでは結構日本人を見かけるんですが、”日本語をしゃべっても誰も意味がわからないから大丈夫”という安心からか、内輪の話をすごいデカい声で話している人が多く、聞いてるとなかなかおもしろいです。

でもまぁ、あまりいい趣味とは言えないので、ほどほどにしておこうと思います。

出社20日目。

チームファロン、サッカーの試合は残念ながら負けてしまったそうですが、顔色ひとつ変えず、

「一度、負けてみたいと思ってたんだ。良かったよ」

という、皮肉というか負け惜しみというか、凄まじくポジティブ思考なコメントを出していたのが良かったです。

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ロンドンで知りあった日本人の友達に、「深夜食堂」という料理をテーマにしたマンガを借りて読みました。なかなか面白かったのですが、ひとつ気になったのが、カレーのエピソード。

「カレーは作った直後より一晩寝かした方がおいしい」という話で、それ自体は僕も同感なんですが、びっくりしたのがマンガ内で、一晩たって冷えたカレーそのまんま温かいご飯にのっけて食べていたところ。


「冷えて固くなったカレーを温かいご飯でとかしながら食べる」

「冷えたカレーはうまい」

なんてセリフが連発されていたんですが、世間的にはこれが一晩寝かせたカレーの、あたりまえの食べ方なんでしょうか?僕はルウは温め直すのがふつうだと思ってました。

ていうか、冷えたルウを温かいご飯にのせるなんて、正直ちょっとキモチ悪いです。

ロンドンでは日本のカレーを食べられる店は、今のところ見当たりません。料理は基本的に(応用的にも)全然できない僕ですが、この6ヶ月でカレーくらいは作れるようになりたいと思っています。(キラー・カーンが、ルウをつくるとき水の代わりに野菜ジュースを入れると超美味しくなると言っていたので、それも一度試してみたい)

2009年5月12日火曜日

新型インフル。



以前も取り上げた、イギリスでのSwine Flu=新型インフルエンザ告知の、強烈なポスター。このクシャミをしているお兄さんは、ポスター単体だけでなく、告知キャンペーン全体のキービジュアルというか、マスコット的存在らしく、ロンドンのいたるとこに出現しています。



ある時は、駅のポスターで。



ある時は、新聞記事で。



そして今夜帰宅したら、うちの中にまでこんなチラシが・・・!

日本でも今、こういうキャンペーンをやってるんですかねぇ?イギリスのと比べてみると、面白いかもしれません。

イギリスでは、新型インフルに感染した子どもがいじめにあうなどの問題が起きているんですが、いじめられた子が実名&素顔を公開してマスコミに登場し、反論していたのに驚きました。でもこの場合、そうした方が、いじめはすんなり解消しそうですよね(症状はふつうの風邪とまったく一緒で、もう元気になっているそうです)。

出社19日目。



オフィスに人もまばらになってきた7時過ぎ頃。隣のブースにいるリックとダレンのコンビが騒がしいので覗いてみると、なんとその場でサッカーウェア&シューズに着替えてます。今夜は、fallonとdareというデジタル系のエージェンシーとの間でサッカーの試合があり、彼らはチームfallonの一員として出場するために、準備をしていたのでした。
(左側がリックで、右がダレン。リックは写真だとパンツをはいてるように見えますが、シューズをはいているところです)

それにしても、試合があるのはパディントンなのに、オフィスで着替えてから出かけるなんて、すごい気合いの入り方(笑)。

イギリスでのサッカー=フットボールの人気はかなりのもので、大事な試合のある日は、たいてい会議室の液晶テレビで見ている人がいるし、ビューイングをしているパブはものすごい人だかりになります。”イギリスで友人をつくる一番簡単な方法は、フットボールを見ることだ”なんてジョークもあるくらいです。

でも僕は、仕事で「トゥーリオの写真を出力してきて」と頼まれて、トゥーリオという名前の全然関係ない外人の写真を出力してきたくらいのサッカー音痴なので(一部で有名なトゥーリオ事件)、あまりその輪に加われず、寂しい限りです。

「五味が久しぶりに勝った」とか、そういう話題で盛り上がれる人が、fallonにも一人くらいいないかなぁ。

2009年5月10日日曜日

おっぱい税(出社18日目)。

今ロンドンでは、ちょっと変わったニュースが話題になっています。

MARKS&SPENCERという、食材や雑貨、洋服などを扱っている、ロンドン中にあるお店があって、そこではブラジャーも売っているのですが、Dカップ以上のブラジャーはそれ以下のサイズより£2高くなる、通称"tit tax=おっぱい税"というルールがあったんだそうです。

まぁサイズが上がれば材料費とかもかさむんだろうし仕方のない話かと思うんですが、これに激怒したのがベッキー・ウィリアムさん。自身もGカップであるという彼女は、facebook上にBusts 4 Justiceというコミュニティを立ち上げ、13500人もの参加人数を集めました。その上、チェアマンに直接文句を言うためにM&Sの株まで買ったらしいのですが、これにビックリしたM&Sはtit taxの廃止を決定。今日、5/9からどのサイズも同じ値段で提供することにしたんだそうです。

この話、M&Sにとっては結構な宣伝効果になったんじゃないですかね。今日のブラジャーの売上がどれくらいだったのか気になります。ベッキーさんも、これに乗じて株価が上がったところを売り抜けたりしてないといいけど。

僕がこんなニュースを知っているのは、変態だからではなく、新聞に広告と記事が出でいたからです。





ブラジャー関連ではこんなニュースもあるんですが、ホントなのかな・・・

2009年5月8日金曜日

プランバー。

プランバー=plumberとは、配水工/水道屋さんのこと。

とにかく水回りのトラブルの多いロンドンでは、かなりの高給取りで、仕事も忙しいようです。

そのせいか、約束の期日をかなり過ぎても、ちっともうちに来てくれる気配がありません。

以前もちょっとふれましたが、わが家ではシャワーの水漏れとキッチンの水つまりが交互に起きています。放っておくわけにもいかないので、大家さん経由で催促してみると

「朝7時か、それより早い時間であれば、なんとか都合がつく」

とのこと。どんだけ激務なんだと思いながらも、選択の余地もないので、朝7時に来てもらうことにしました。

約束の日、早起きして待っていると、6:40くらいにベルが鳴りました。覗き穴を見てみると、Tシャツ&短パン&ビーサン姿のおじさんが立っています。プランバーというと、CMでの森末慎二さんみたいな格好の人を想像していたので「誰?」と思いましたが、こんな時間に他に来客があるとは思えません。ドアを開けて話してみると、やっぱりプランバーでした。服装に加えて、工具ひとつ持っておらず手ぶらなのが不安ですが、とにかくシャワーに案内しました。

シャワーノブからずーっと水が漏れていて、どう直すのかと思って見てたのですが、温度を調節するノブを思いっきりガチャガチャまわしたら、あっさり水が止まりました。僕が同じようなことをいくらやっても止まらなかったんですが、どうもコツがあるらしく、やり方を伝授してもらいました。ってか、こんだけで直るんだったらわざわざ早朝に来なくても、メールか電話で説明してくれればいいのに。

次はキッチン(こちらは、なぜか放っておいたら直ったんですが、一応点検してもらうために)に案内すると、「水つまりを溶かす薬剤が必要だから、明日また来る」と言って、さっさと引き上げてしまいました。

で、今朝の6時。「昨日、薬剤を持って来てれば、一日で済んだのでは・・・」と寝ぼけ頭で考えていると、またプランバーがやってきました。昨日と同じTシャツ&短パン&ビーサン姿ですが、スーパーの袋みたいなものを抱えているのは、昨日と違います。さっそくキッチンに案内すると、袋から薬剤を取り出し排水口に投入。それだけで、とっとと帰ってしまいました。パイプをバラしたりしてチェックするのかと思ってたのに。”プランバー”というコトバの語感通りの、気持ちいいくらいにマイペースな仕事ぶりです。

狐につままれたような気分で出勤するために外に出ると、プランバーの会社のミニバンが通りかかったんですが、そこに書いてあったコピーが

"You'll be coming back."

正直もう、あんまりcome backしたくないなぁ。


あ、掃除機は自力で直しました。

出社17日目。

「火曜と木曜はCDがつかまりやすい」というアドバイス通り、今日はCDと話せました。
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仕事後に、KK OUTLETのパーティに遊びに行ってきました(ケータイで撮った写真なので、ぼやけててスイマセン。このケータイのカメラが、シャッターを押す瞬間・シャッター音が鳴る瞬間・実際に撮れる瞬間のすべてズレているという、スゴいシロモノ)。KK OUTLETは、KESSELSKRAMERのロンドン支店。クリエーティブ・エージェンシーなんですが、事務所が本屋とギャラリーも兼ねたつくりになっています。ホームページを見てみると、有名なDIESELやHANS BRINKERの広告も、一部はここでつくれたみたいですね。

事務所があるホクストンは、もともとは結構ガラが悪い場所だったのですが再開発が進み、今では若手のアーティストやクリエーターの集まる街になっています。fallonのオフィスにも、このあたりに住んでいる人が多いです。パーティではタダでビールやワインがふるまわれるので、どこからともなく、うさんくさい人たちが大量に集まってました。

来週また遊びにいって、仕事や作品についていろいろ聞かせてもらうことになったので、報告しますね。

2009年5月7日木曜日

出社16日目。

何日か前にも書きましたが、最近困っているのが、とある競合プレゼンの作業で、CDが忙しすぎてつかまらず、なかなかアイディアを見てもらえないこと。「CDと全然会えないよ」とトーマスに愚痴ると、「火曜と木曜はわりとつかまえやすいから、狙い目だよ」というアドバイスをもらいました。


火曜と木曜は狙い目。


何も知らなければ、ほとんど釣りとか狩りとかの会話みたいです。

とはいえ、このままだと案を見てもらえないどころか、何が起きているかさえ分からないので、トビーというクリエーターに色々聞くようにしています。彼は自分が忙しいのにとても親身にサポートしてくれて、ホントこの作業に関しては、僕にとって救いの神です(見た目もちょっとキリストっぽい)。トビー、ありがとう!

でも、そのトビーも「僕も何がどうなってるのか、いまいち良くわかってないんだけどね」と言ってました。

2009年5月6日水曜日

出社15日目。

fallon londonの代表作といえば、CadburyのゴリラのCM 。知ってる人も多いと思いますが、あれに続編が2つあります。

まず一つ目が、「トラック」篇。




そして最新作が「まゆ毛」篇。



このCMの音楽はケータイの着信音として、ロンドンで大ヒット中。Orangeというケータイ会社のユーザーだけがダウンロードできるのですが、そのOrangeもfallonのクライアント。がっちりビジネスしてますね〜。

お店の人とかと話してると、いかにこのシリーズが愛されてるのかが、よくわかります。オフィス近くの銀行の人は「眉毛篇が最高だ!」と言っていたし、昨日行ったケータイショップの店員は、「トラックのやつが一番いいよねぇ〜」としみじみ語ってました。

最初、日本人が「ゴリラ」篇を見たときは、面白いというより、何これ?っていう反応の方が多かったように思います。正直、僕もゴリラの映像がフェードアウトしてチョコが出て来た時は、途方にくれました。第一、商品に落ちてないし。

でも、そんな僕ら業界人の反応をよそに、一般の消費者はほんとうに無邪気にこのキャンペーンを楽しんでいます。実際、広告だけではなく、売り上げが落ちていた商品も見事に復活・大ヒットしたそうです。このキャンペーンが成功してるというのは、もの凄く勇気づけられる事実だと思います。商品に落ちてるとか落ちてないとかいう話ではなく、もっと自由な発想で広告をつくれるし、僕らクリエーターには、まだまだ色々な可能性が残されてそうです。

最後に、もうひとつ「途方にくれるCM」を紹介します。



これは、以前ブログにも登場した、僕の前に座ってるマットがつくったCM。「最後の、A glass of milk in everyoneってコピーは、何かストーリーと関係あるの?」と聞いたところ「全然関係ない」って言ってました。

2009年5月5日火曜日

続・バンクホリデー。

水回りのトラブルが全く解決しない中、今度はフーバー(掃除機)がゴミを吸わなくなりました。メーカーのホームページから説明書をダウンロードして、故障の欄を見てみると、まず書いてあったのがこの一言。



"Don't Panic. It's not the end of the world."



ちょっとしゃれた一文ではあるけど、そんなことより早く修理法を教えてよ!!
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今日は連休最終日。近所の映画館にX-MEN ORIGINS/WOLVERINEを観にいきました。



ネットや新聞を見てみるとわりと辛口な評価が目立ちますが、僕はとても楽しめました。確かにシリーズの根底にあった人種対立とか、差別といったテーマは薄まった(というかほぼゼロ)けど、単純に超能力大戦争みたいな感じで、面白かったです。X-MEN3にあった、壁すり抜け少女vs壁ぶち壊し男とかが好きな人は、観て損はないと思います。

本編前には、ターミネーターの新作の予告編が公開されてました。ネットでは前から見ていたけど、劇場で見るのは今回初。



この映画のキモは”未来から暗殺者がやってくる”っていう部分にあったかと思いますが、予告編を見る限りそこら辺は全部スルーで、ひたすらロボとかメカとかにばかり注力しているのが、若干不安ではあります。監督のマックG氏は、「最近の大作映画には中身がない。俺は中身のある映画を撮る!」と頼もしいコメントを出していますが、そういう彼の代表作は「チャーリーズ・エンジェル」なので、いまひとつ説得力がありません。でも、なんだかんだで劇場で見ちゃうんだろうなぁ。



あと、イギリスではもう公開が終了しかけている「グラン・トリノ」が、この映画館ではギリギリ上映されているので、間に合えば観にいきたいなぁ。

2009年5月4日月曜日

バンク・ホリデー。

日本はいまGW真っ只中ですね。ロンドンも今週は月曜が休みなので、三連休。久しぶりにノンビリと過ごしてます。

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100年の1度の金融危機、と言いながらも、さすがにイギリスは10年以上好景気が続いていただけあって、まだまだ持っている人は持ってそう。アウディのR8が、ゴロンと路駐してホコリを被ってるのを見つけました。



一般庶民があんな高級車に乗るには宝くじでも当てなければ・・・なんですが、これがこちらのコンビニとかで売ってる宝くじのロゴ。なんかエンガチョマークみたい。

2009年5月3日日曜日

出社14日目。



Swine Flu(豚インフル)に注意しよう、という新聞広告。それにしても直接訴求というか・・・身もフタもないです。
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今週は、作業量はそれほどでもなかったんですが、仕事の進め方が日本と全く違っていて、結構疲れた一週間でした。

噂には聞いてましたが、こちらのクリエーティブ・エージェンシーでの個人主義と分業の徹底は、なかなかスゴいものがあります。クリエーターはオリエンを受けると、各自勝手に企画をして、勝手にクリエーティブ・ディレクターに見せに行くというスタイルで、仕事が進むんです。日本だと、打ち合わせの場にみんなで企画を持ち寄って、CDがそれにコメントするという感じですよね。

それはまぁいいんですが、CDが忙しすぎて全然つかまらない!!(苦笑)。上に書いたような仕事のスタイルなので、必然的にCDの権限がかなり絶大で、相当な作業量なんでしょうね。デスクには全然いないし、社内で見かけてもいつも打ち合わせ中。やっとの思いで見つかったと思ったら、もう他の企画に決まっちゃってたなんてことも、よくあります。「fallonでは、誰が何をやっているか完全に把握してる人は、誰もいないよ(笑)」なんて言ってる人もいました。

この仕事のスタイルで優れていることは、効率性でしょうね。日本のクリエーティブエージェンシーと同じ量の仕事であれば、おそらく半分くらいの時間でつくってしまうと思います(実際、テレビからネットまで全媒体を網羅したキャンペーンの企画を、1週間ほどで完成させていました)。

逆に、1クリエーターとしては、自分の案を通しにくいという実にデカいデメリットがあります(苦笑)。日本の業界用語でいう「すりあわせ」とかをしてる余裕が、全然無いですからね。企画をプレゼンしてもらえるまでにものすごい壁があり、みんなそれを乗り越えるために必死に努力しています。

・・・そんなこんなで、僕もこっちに来て以来、連戦連敗が続いてたんですが、ようやく1案自分の企画をクライアントにプレゼンしてもらえることになりました。ほんの小さな作業なんですが、結構ウレシイもんです(笑)。採用されてカタチになったら、ここで報告しますね。

2009年5月2日土曜日

出社13日目。

最近のBGM。ネット上で人気のある曲TOP99をタダで聴けるサイトだそうです。人気の根拠がわかんないけど、これは便利。

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こっちのビジネスマンで、ある程度立場のある人って、スキンヘッドが多いような気がします。fallonでもそうだし、街を歩いていると、いかにも働き盛りといった感じの、スーツをビシッと着こなしたボウズ頭のおじさんをよく見かけます。

それに比べて日本では、バリバリのビジネスマン=スキンヘッドってイメージは、あまりありません。むしろ僕の日本の会社なんかでは、遅刻したとかプレゼンで寝たとか、富士登山で1位にならなかったとか、どちらかというと罰ゲームの意味合いで、下っ端の社員が坊主にさせられてるのを良く見かけます。

(どうでもいいけど”坊主”って漢字で書くとカツオみたいだけど、ボウズってカタカナにすると、ヘアカタログっぽくオシャレになりますね)

すいません。ロンドンと日本のビジネスについて、もっと書くべき事はたくさんあると思うんですが、今日は疲れてて他に思いつきません。