2009年5月8日金曜日

プランバー。

プランバー=plumberとは、配水工/水道屋さんのこと。

とにかく水回りのトラブルの多いロンドンでは、かなりの高給取りで、仕事も忙しいようです。

そのせいか、約束の期日をかなり過ぎても、ちっともうちに来てくれる気配がありません。

以前もちょっとふれましたが、わが家ではシャワーの水漏れとキッチンの水つまりが交互に起きています。放っておくわけにもいかないので、大家さん経由で催促してみると

「朝7時か、それより早い時間であれば、なんとか都合がつく」

とのこと。どんだけ激務なんだと思いながらも、選択の余地もないので、朝7時に来てもらうことにしました。

約束の日、早起きして待っていると、6:40くらいにベルが鳴りました。覗き穴を見てみると、Tシャツ&短パン&ビーサン姿のおじさんが立っています。プランバーというと、CMでの森末慎二さんみたいな格好の人を想像していたので「誰?」と思いましたが、こんな時間に他に来客があるとは思えません。ドアを開けて話してみると、やっぱりプランバーでした。服装に加えて、工具ひとつ持っておらず手ぶらなのが不安ですが、とにかくシャワーに案内しました。

シャワーノブからずーっと水が漏れていて、どう直すのかと思って見てたのですが、温度を調節するノブを思いっきりガチャガチャまわしたら、あっさり水が止まりました。僕が同じようなことをいくらやっても止まらなかったんですが、どうもコツがあるらしく、やり方を伝授してもらいました。ってか、こんだけで直るんだったらわざわざ早朝に来なくても、メールか電話で説明してくれればいいのに。

次はキッチン(こちらは、なぜか放っておいたら直ったんですが、一応点検してもらうために)に案内すると、「水つまりを溶かす薬剤が必要だから、明日また来る」と言って、さっさと引き上げてしまいました。

で、今朝の6時。「昨日、薬剤を持って来てれば、一日で済んだのでは・・・」と寝ぼけ頭で考えていると、またプランバーがやってきました。昨日と同じTシャツ&短パン&ビーサン姿ですが、スーパーの袋みたいなものを抱えているのは、昨日と違います。さっそくキッチンに案内すると、袋から薬剤を取り出し排水口に投入。それだけで、とっとと帰ってしまいました。パイプをバラしたりしてチェックするのかと思ってたのに。”プランバー”というコトバの語感通りの、気持ちいいくらいにマイペースな仕事ぶりです。

狐につままれたような気分で出勤するために外に出ると、プランバーの会社のミニバンが通りかかったんですが、そこに書いてあったコピーが

"You'll be coming back."

正直もう、あんまりcome backしたくないなぁ。


あ、掃除機は自力で直しました。

2 件のコメント:

  1. 森末さんより信頼できるビーサンプランバー!
    想像して、めっちゃ笑いました。
    水まわりの人がそんなに忙しいって、
    こどもたちも「僕、将来はビーサンプランバーになりたい!」とか思うんですかね。

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  2. >「僕、将来はビーサンプランバーになりたい!」

    マジメな話、あの仕事っぷりでホントに高級だとしたら、
    結構アリだと思いますよ。たぶん僕らの業界より、
    時間あたりの稼ぎはいいハズ。

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